第2話 悪性隔絶魔都トーキョニア

森皇紀3064年、エルフの都トーキョニア。

森焼きのために田舎からやってきたゴブリン(オークよりも狡猾で、トロールよりも数が多く、オーガよりも機敏で一般的な妖魔を指す)の群れが松明と火矢を構えて攻め込んだ。


長いこと平穏な世の中に慣れきってスキルツリーを弓術や攻撃魔法へと伸ばさずに詩歌や演奏ばかり伸ばしていたエルフの住処はあっという間に炎上した。

ゴブリンたちはエルフの森を焼き、村を焼き、都を焼いた。

男たちは剣を取り戦おうとしたがゴテゴテとした装飾剣では実戦には耐えきれず、身長が高すぎるエルフは足の間を掻い潜るように襲いくるゴブリンの群れになすすべもなくやられるしかなかった。

そこへ長い弓を持った野伏レインジャーの女子高生がやってきて、凄く正確な無限矢でゴブリンを全て射殺した。

火は消せなかったのでエルフの森は焼け、野伏レインジャーのレベルがまた上がった。

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