第3話 愛しささえ

愛しささえ 憎しみさえ

しなやかに 飛び散る汗

激しくて儚くて

踊り続ける この月の夜


だから止めないで この夜を

滴る雫が 飛び散り

この夜は 月に虹が架かる


憎しみさえ 忘れて

踊り続けるこの体が

月の雫に激しく溢れ


この夜に激しくうねる体が

愛しささえ 忘れて

この体 月に架かる虹にして


夜露に煙る夢物語に

二人静かに微笑み

空の色が変わるまで


だから 染まり出した青に

この手が二度と届かない


その胸に そっと触れ


確かな 思いだけ

一人 胸に残して

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