第2話 本当の痛みなら 変更版

本当の痛みなら

きっと もっと

柔らかくて


まるで 夢の淵に

落ちるように

ふっと見失った

あなたの両手を


そっと頬を撫でた

あなたの両手を


そっと吹き抜けた 

風のように

忘れていく


私の無邪気な残酷さのように

私の心ない救いのように

私の身勝手な苦痛のように


あなたがくれた

微笑み

あなたがくれた

優しさ


その思いが

ただ柔らかくて


気づく痛みに

そっと目を伏せ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る