第2話 ゆったり
食事が終わり早く起きたからか、俺がいつも起きるちょっと前には食事を済ますことができた。
「直人様はこれからどうされますか」
霧が聞いてきた質問を聞きながら周りを見てみると、今日は大事な会議なのか、もう支度が済んで出るところの親二名と三歳のため幼稚園に行く千沙一名は完了済みらしい。
「おい霧戸締りを頼むぞ、こいつらはのんびりしてるから頼りにならんからな」
「はい、お任せくださいしっかり戸締りの方をして学校に行かせます」
「頼んだぞ霧」
「お願いね霧ちゃん」
「バイバ~イ」
そう言って外に出ていく外に出た後は車のエンジン音が聞こえどんどん音はとうざかっていく。
「で本当に直人様はどうされますか」
「こういう時エッチなゲームとかだったら余裕で出来るのにねエッチなこととか」
「何をバカなことを言っているのですか(昔に手を出されてから一向に手を出さないくせに)」
「なんか少し怒ってる」
「怒ってませんですからさっさと支度しろ」
「やっぱ怒ってんじゃンkいってぇー」
下着姿の瑠莉に足を蹴られたようだ。
「あんまり女の子の怒ってることに首を突っ込まない」
「そこはいいけど瑠莉は下着姿で何をしているんだ」
「この方が身軽…それとも妹の体を見て欲情しちゃった」
「確かになかなかの子ぶりながらも綺麗な足に透きとうるような白い肌体形もスレンダーでありながらこの顔の可愛さ欲情しない訳がないな」
熱く熱弁してしまい、霧におもっきり叩かれてしまった。
「……バカ」
まさか二人とも重なってバカって言われるとは、まあさすがに妹の体をあれこれ言うのはどう考えても馬鹿だなそれわ。
「早く支度してくださいね」
「そうにぃにはいつも行動が遅い」
「あなたもです瑠莉様」
「うっ」
そそくさと瑠莉は自分の部屋に戻っていく。
「で、本当にどうするんですか」
「いや普通に制服に着替えるよ」
「そうですか。では、お茶の用意をしておきますね」
「ああ、ありがと。そのうちに着替えてくるよ」
俺に霧はお辞儀をしてキッチンの方に向かう、俺も自分の部屋に戻っていく。部屋の中からは銃声の音が聞こえてくる、扉を開けるとパソコンの画面が勝手に動いているのでかなり怖い感じだが、慣れればそう恐く感じはしないがな。
「どうゲームの方は順調」
「マスター相手弱すぎだよホントにもー」
「はい、もう百位内に入ってしまいましたから」
「相変わらずお前らすごいな」
まあそれもそうだろう、こいつらは完全にゲームの中に入れるから三百六十度全部が見えるから視覚がないし、それに対して相手は一々マウスで方向転換しないといけない分時間ロスを生んでしまい殺されてしまうという事態が発生してしまう訳で接近戦ならまず勝てないだろう、だからってスナイパーで狙おうとするとシルがスナイパーをしているためバックアップも完璧なのである。
「マスター以上に弱いんだからー」
「俺を弱いなんて言うのはお前らぐらいだろうよ」
「マスターは普通にお強いですからね。でも私たちがそれ以上に強いだけなのですが」
「お前らを作った身としては複雑の気持ちだがな」
マスターとして不甲斐ないと思ってしまう。
「そういえば今日はどちらを持って行ってくださるのですか」
これはいつも俺は二人のどっちかをスマホの方に入れて学校に行くことを意味している。
「うーんなら今から格闘ゲームでもして勝った方に今日は一緒に学校に行ってもらおうかな」
「オッケーならおねーちゃんあれでいいかな最近出た新作の奴で」
「かまいません、私が勝ちますので」
「いったなーわたしだって負けないもんねー」
「まあ好きにしてください」
その間に俺はクロゼットに掛けてある夏服使用の制服を手に掛ける。
着替えながらいつも思うんだけど別に競わなくても二人ぐらいスマホの中に入れるだろうし、それに俺は二台持ってるわけだしね。
まあ多分争うネタが欲しいだけなんだろうけどさ。
「着替えが終わりましたか」
音もなくいつの間にか俺の後ろに霧は立っていた。
「ああもうできたよ、まああっちはもうちょっとかかりそうかな」
パソコンの画面では、熾烈な戦いが続いてるところだ。
「そうですか、ならお茶の方ができ明日のでゆったりしましょうか」
「うんそうしようか。後用意はしてくれてるんでしょ」
「はい、今日の分の用意は完璧ですカバンの方も玄関の方に置かしてもらっております」
「そうじゃあ後は呼びに来るまで待つだけだね」
「はい、いつもとは違いゆったりできますのでお体にもよいかと」
リビングに降りると、瑠莉は先にもうゆったりしているようだ、俺も棚から今お気に入りの冒険漫画を片手にソファーに座り込む、それを見てか霧は俺の隣の場所に座ると瑠莉もなぜか無駄に動く必要があるのに俺の隣に座る。
「なんでわざわざ俺の隣に座るんだよ」
「別にただゆったりするため」
「ソファーなんてどこでもゆったりできるだろ」
「うっ……でもここはソファーにはない心地よさ……」
そう言って俺の腕に瑠莉の背中を預けてくる。
「ほらここは全然違う」
「まあそうだけどゆったりはできないだろ」
「そうでもない」
まあそれがいいなら俺も言わないけどって少し霧俺の方によって来たまあいいけどね俺には得しかないし。
俺はこの腕の気持ちよさを感じながらお茶を飲み漫画を読みふけり、友達が呼びに来るまでこの心地い時間に浸りける。
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