第40話 ……の裏側。



* ちなみに道中こんなことがありました。



「今日はこの辺で野宿のほうが良さそうだな」

「薪を集めて火を起こすぞ」

「火打石は?」

「これめんどくさいんすよねー……」

「もっと手軽に火がつけられればいいのにな」

「たらりらったた〜! ラーイーターぁー!」




「はぁ〜〜。火はあるけど、やっぱ夜は寒いな」

「火から離れると凍えそうだな……」

「できるだけ固まって寝るか……」

「たらりらったた〜! ねーぶーくーろー!」




「周りを少し偵察してくる。薪を少しもらうぞ」

「消さないように気をつけろよ」

「明かりを灯したり消したりってもっと手軽に出来たらいいのにな……」

「たらりらったた〜! ハーンーデーィーラーイートー!」




「俺、こういう討伐初めてなんだよな……」

「どうやって退治するか作戦ねっとかないとな」

「たらりらっ……いってぇっ!! なんで殴るのさー!」

「お前はいい加減大人しくしてろ!! だいたいなんだその気の抜けるような掛け声は!?」

「チッチッチッ。わかってないなジオってば。これはひみつ道具を出すときに必要な効果音なのさ☆」

「効果音!?」







「…………ところで、さっき出しかけたのは何だったんだ?」(←途中で止めてしまったので気になる)

「これ? ブレスレット型麻酔銃〜! ターゲットロックオンでブスリと一発打ち込めば象も一瞬でぐっすりおやすみしてしまうという超強力な一品!」

「いつ作った! んなヤバいモノっ!?」

「チッチッチッ。わかってないなジオってば。これは世界共通で事件解決には絶対欠かせない主人公必須の秘密兵器なのさっ☆」

「初めて聞いたが!?」

「そして敵が逃げたときは脚力アップシューズで一網打尽!」

「だからそんなのいつ作った!? と言うか誰だ、んなやばいものを形にしたやつは!」

「アガーサさん」

「誰!?」

「王都の商店街に住んでる道具屋のじいちゃん」







―――――――――


アガーサさん


 ソーラーパネルを生み出した工具屋のオヤジとは旧知の仲。俺たちズッ友。

 レグの無茶ぶりな注文を毎度しっかり形にしてしまうとんでもないマッドじいちゃん。



ただのギャグです。

話に盛り込むのはもんだいかなぁ、と思ってけずった部分。

特に意味は無いのでヤバそうだったらこそりと消します(笑)

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