国立ユイナーダ学園初等部①〜どうやら私は猫使いだったらしい【不思議猫使いケイトちゃん】
砂月ちゃん
幼少期編
第1話 プロローグ 1
皆さまこんにちは。
国立ユイナーダ学園高等部特進科一年のケイト・F・ボルネオールです。
私には、1つ上の姉がいます。
彼女の名前は、皆さまよくご存知のエリー・F・ボルネオール。
本来なら長女の姉が跡を継ぐはずなのですが、性格がアレな物ですから、祖父は早々にロピアー公爵家に嫁に出す事に決めてしまいました。
これは、私達姉妹の幼い頃のお話しです。
ある時、姉が屋敷に沢山の猫を拾って来ました。
30匹以上いたかもしれません。
その所為で屋敷中が、蚤だらけになってしまいました。
何故、そんな事をしたかと聞かれた姉は、
「この子達ご飯も食べれていないのですって!
可哀想でしょう?」
どうやら、内緒で餌をあげていたら、噂を聞きつけた猫が集まって来るようになったようです。
そりゃあ、侯爵家の令嬢が買って来るご飯ですからね。
さぞ、美味しかったでしょう。
最初は、隠れてこっそりあげていたようですが、流石に多くなり過ぎてバレてしまいました。
仕方なくお母様の知り合いの、『猫愛好家の方』を通して、かなりの猫を引き取ってもらいました。
良いご飯を沢山食べていたので、毛艶も良かったですからね。
ただ洗ってなかっただけで……
中には、迷子になっていた子も数匹いたので、飼い主の方には、たいへん感謝されました。
ピンポイントで、我が家の利益になる方達だったのが謎ですけど……
その中で姉が『どうしても手放さない!』と、言って聞かなかった猫がいました。
それが今、私が飼っている『シルバー』。
姉曰く、『この子は、ケットシーの血を引いている希少種で、私への【誕生日プレゼント】』なのだそうです。
彼と目が合った瞬間、私には解りました。
コレは『運命』だと!
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