うちのペットは賢いんです!!

Haru

第1話 こういう時って大抵女の子(ヒロイン)にビンタされるんだよね。

「これは…まずい…。」

 さっきの英語の時間に手渡されたテストで全てのテストが返されたが...

 英語のテスト36点、数学35点。

 本当にまずい!!どうしよう、こんなの親にばれたら間違いなく怒られる。日ノ宮太陽ひのみやたいようの人生が終わる!!

 よし、黙ってよう。どうせ三者面談の時にばれるけど、黙ってよう。

 などと心の中で決意していると

「テスト、どうだった~?ひ・の・み・や・た・い・よ・う・く~ん。」と人のことを嘲笑うかのような声が聞こえた。

「灰崎...。」

 この女は灰崎姫華はいざきひめか。中学の時からずっと同じクラスで、何かと絡んでくる奴だ。友達居ないのかしら。

「英語は36点、数学は35点ですけど?何か!?」

 ここは恥ずかしがってはダメだと考え、あえて堂々と言うと

「赤点スレスレじゃないの。はぁ...だから、助け舟を出してやったのに。そんなのじゃ、またおばさんに怒られるわよ?」

「いいんだよ、どうせ黙っとくし。それにうちには、傷ついた心を癒してくれる子達が居るんだ。何も怖いもんはねぇ。」

 そうなのだ。うちではペットを飼っている。

「あぁ...そう言えば居たわねぇ。確か、犬、猫、インコ、それとリクガメだったかしら。」

「そう!!みんな可愛いんだよなぁ。」

 我が家は、4匹の動物と一緒に暮らしている。

 もう、授業も終わったしササッと帰って癒されよう。

「んじゃ、俺はもう帰るから。また明日~。」

「あっ、待ちなさい私ももう帰るから!!」

「えぇ...、一緒に帰るの?」

「良いでしょ。どうせ帰り道一緒なんだし。」

 という訳で、一緒に帰ることになった。

 帰り道では、「なんで今回のテストでそんな点がとれるのか。」や「最近、授業中の居眠りが多い。」などと言う説教をされた。余りにもうるさかったので、「お前、よく見てんな。」と言ったら、「見てない!!」という大声とともに肩を殴られた。すごく痛かった。

 そんなこんなで家に着くと、出迎えてくれるのは我が家のわんちゃんのいちとインコのリンゴである。

 その奥から顔を覗かせているのは、猫のふうとリクガメのこうちゃんだ。

 そんな4匹にいっぱい癒され眠りにつき、目が覚めた次の日、毎晩、同じ部屋に居る4匹のかわりに居たのは、全裸の4人の女の子・・・・・・・・・だった。

「い、い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 







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