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 ひさしぶりに会った、居酒屋。

 四人。あのときの四人なのに。様変わりしてしまった。

 ひとりは、なにやらあやしいものにとりつかれてしまったらしい。壺のような謎のものを持ってきている。たぶん、これを押し売りするのが目的なのだろう。四人いれば、ひとりぐらいはこういうものに引っ掛かる。普通のことだけど、どこか物悲しい。

 ひとりは、目の下にくまをはりつけて、よれよれのスーツ。ぼろぞうきんみたいになっている。仕事が大変なのだろうか。

 彼女。

 左手の薬指。指環をしている。

 自分の左手。何もない。

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