第88話 聞いただけでわかる。この人ダメな人やん

 アリスとリアの見送りを終えたあと、魔獣に遭遇したりすることなく巣まで帰ってきた。

 今日はもうすぐ日が暮れるから、新しく獲得したスキルの効果を調べて検証していこう。

 そのあとは休養を取って、明日からまたレベル上げだな。


 まずはステータスを見るか。

 一匹一匹はEランクで大したことのない蜂だが、大軍を相手にしたんだしそれなりにレベルが上がっているだろう。

 15レベくらいまで上がってるか、スキルレベルが上がってたら万々歳だ。


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種族:エレクトロサンダーバード Lv16

名前:なし

状態異常:なし


体力 :516/516

魔力 :499/499

攻撃力:422

防御力:377

魔法力:430

素早さ:446

ランク:C+


固有スキル

【飛翔Lv8】【鑑定】【言語翻訳】【獲得経験値倍化】【方向把握】【高速思考】【超帯電】


スキル

【クチバシ攻撃Lv7】【爪撃Lv8】【爪炎撃Lv8】【ファイアーボールLv8】【ファイアーアローLv8】【気配察知Lv4】【フレアタックルLv8】【魔力制御Lv7】【フレアLv7】【爪雷撃Lv8】【サンダーボールLv8】【サンダーアローLv8】【サンダーウォールLv5】【放電Lv5】【デコイファイア】


耐性スキル

【炎属性耐性Lv8】【毒耐性Lv2】【物理耐性Lv2】【魔法耐性Lv1】【雷属性耐性Lv8】【麻痺耐性Lv6】【呪い耐性Lv2】


称号

【突然変異】【転生者】【焼き鳥】【炎の貴公子】【釣り名鳥】【雷鳥】【解放者】【ブラック上司】


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 スキルレベルはどれも上がってないが、レベルは16になっていた。

 俺の予想よりも1高かったのはうれしいからいいんだけど、一番最後のほうに全然うれしくないのを見つけてしまった。


 【ブラック上司】ってなんだよ。

 これ絶対、【鑑定】先生が働きたくないでござるって言ってた時のことが関係してるよな。

 【鑑定】先生に【鑑定】としての仕事をさせようとしただけで(ポイズンキラービーや薬草の鑑定のこと)、なんでブラック上司扱いされるんだよ。

 ってか、【鑑定】先生にとってのホワイト上司ってどんな奴だよ。


 【鑑定スキルに頼らない人。】


 それもう、【鑑定】の意味ないじゃん。

 ちゃんと働いてくださいというのは置いといて、進化したときに貰えるなんちゃらの権利で【ブラック上司】消しといてくれ。


 【否。対象が不名誉系の称号に含まれないので不可能です。】


 いや、絶対不名誉系の称号だろ、【ブラック上司】て。

 それより、消すことができないなら何か特殊な効果でもあるのか?


 【特になし。】


 クソ称号じゃん。

 マジでいらねーよ、こんな称号。

 ってか、だいぶ話がそれたけど、本来の目的は進化で獲得したスキルの検証だったな。

 【放電】と【サンダーウォール】の詳しい効果を表示してくれ。


 【放電】

 【自分の周囲に強力な電気をばらまく。込める魔力の量で範囲や威力を調整できる。一定確率で相手を麻痺状態にできる。】


 なかなかに使い勝手のよさそうなスキルだな。

 ダメージを与えたりする以外にも牽制とかでも使えそうだ。


 【サンダーウォール】

 【電気の壁を生み出し、相手の攻撃や接近を防ぐ。込める魔力によって、壁の大きさや範囲、強度などを調節できる。なお、触れた相手には、ダメージを与えるほかにも一定確率で麻痺にしたりすることもできる。】


 こちらも便利なスキルだな。

 相手の魔法攻撃を防いだり、牽制として使ったりできるだろう。

 蜂と戦った時に一度使っているのでわかるが、このスキルはかなり使い勝手がいい。

 うまく使うことができれば、これまで以上に戦闘を有利に進めることができるだろう。


 効果の確認はこれで終わったから、使い勝手を確かめたりある程度自由に使えるように練習しないとな。






◇◇◇◇



 一通り検証が終わったので、わかったことをまとめていこうと思う。

 まず、どちらの魔法も使い勝手が非常に良かった。

 範囲や威力もイメージするだけで簡単に変えることができた。

 これは多分、【魔力制御Lv7】のおかげだと思うが、なんにせよ使いやすいことは確かだ。

 あとは実践のほうで使って、実際にどのくらい強いか確かめるだけだな。


 それと、このふたつのスキルの魔力消費について大事なことが分かった。

 【ファイアーボール】などは事前に魔力を多めに込めることで威力を上げられるが、このふたつのスキルは実際に使ったあとに発動内容に見合った量の魔力が消費されるみたいだ。

 これだけの効果を出すのにどれくらいの魔力が消費されるか、というのを考えながら使わないといけないな。

 じゃないと、【放電】を使ったら予想以上に魔力が減っちゃってほかの魔法がほとんど使えない、みたいな状況に陥ってしまう可能性がある。

 この辺の感覚をつかむのが、今後の重要な課題になってくるな。


 検証も終わって今後の課題も見つけることができたし、そろそろ飯にしてちょっと早いけどもう寝るか。






◇◇◇◇



 ごちそうさまでしたっと。

 飯も終わったし寝ようと思ったけど、その前に【鑑定】先生に一つだけ質問してみるか。

 【ブラック上司】のくだりで少し気になってたんだよな。


 えー、【鑑定】先生の将来の夢というか目標は?


 【つまみを食べながら酒を飲んで、一日中家でゴロゴロしていること。】


 ダメなやつやん。

 予想はできてたけど、やっぱり【鑑定】先生ダメな人ですやん。




 今日のまとめ。

 【鑑定】先生はニート志向の強いダメな人やった。

 先生って呼ぶのもうやめよ。

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