集団獲得免疫
@esato2171
第1話
新型コロナウイルスの感染急拡大により緊急事態が宣言され、しばらくすると解除されています。それを何回も繰り返しています。これは当然なことで驚くことではありません。何故ならば、緊急事態は人流を止めるという間接な対応で、根本的な対応ではありません。無駄とは申しませんが、緊急事態宣言を効果あるものにするには、国内感染者をゼロになるまで宣言すれば良いのですが、これは現実的ではありません。
そうすればどうしたらよいか?
それにはウイルス菌を殺菌するか、あるいは体内への侵入を防ぐしか方法ありません。残念ながら、ウイルス菌を殺菌する薬品は開発されていません。そうなると、免疫を獲得して、体内への侵入を防ぐのが残された唯一の方法です。
スムーズな状態ではありませんが、4月に入って、ワクチン接種が高齢者にも施行され、7月には65歳以下の人にもワクチン接種が行われるようになりました。しかし、問題はワクチン接種を拒否される人達が15%ぐらいおられることです。
ワクチンには①不活性化、弱毒化したウイルスを使う、②ウイルスのタンパクを使う、③合成したウイルスの遺伝子物質の一部、④増えなくした別のウイルスを使うなどの方法があります。①及び②は従来の方法で、開発・製造に時間がかかりますが、長い実績がありますので、効果が期待できます。それに対し、最近開発され、現在使用されている③及び④は迅速に製造できますが、実績がありませんので、効果や副反応でやや不安が残ります。このようなことで、ワクチン接種を拒否している人が多いです。
「集団獲得免疫」ということをご存じですか?
100年前に発生したスペイン風邪が終息した原因は40%以上の国民が感染し、免疫を獲得したからとされています。100 年前ですから、感染菌も判っていませんし、ワクチンも開発されていません。政府が国民に求めたことは3密を死守することでした。なんら感染を抑える方法がなかったのです。悪くいえばなるの任せるという状態であったと言えます。現在の状態とあまり変わりません。免疫を獲得した人が増えるということは、免疫のない人が感染者との接触する機会が減るからです。例えば、10人のうち、3人が感染者、2人が免疫なし、5人が免疫を持っている人と仮定すれば、免疫のない2人が感染者との接触は僅か3人ですしかし、ワクチン接種で免疫を獲得した5人が、ワクチン接種していないと仮定すると感染しているかもしれませんので、この5人からも感染することになりますので、計7人から感染されるということになります。このような想定を考慮すれば、スペイン風邪が終息した原因が判ると思います。全身状態が悪い人でない限りなにがなんでも、理由を問わず、ワクチン接種を急ぐことです。ワクチンが安全でないという無責任な風評がマスコミなどから流布されていますが、ワクチン接種で重篤な状態に陥る頻度はごくごく稀です。ワクチン接種の益と損を天秤に掛けますと、明らかに益が大です。
大切なことは、ワクチン接種は日本という国を守ることに繋がります。国民一人ひとりが、「私が、俺が、日本の社会を守る」という揺るぎない意思で、ワクチン接種を受けるべきです。
さもないと、新型コロナウイルスとの戦いは50%以上の国民(5千万人以上)が免疫を持つまで続くでしょう。来年も再来年も。
集団獲得免疫 @esato2171
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