異常会話劇『雑談』

さくらぎ(仮名)

異常会話劇『雑談』

「とりあえずスペシウム光線撃っとけば何とかなるんちゃう」

「せやな」

「アミコは言いました『福井県から廊下が墜ちてくる』」

「えぇ〜マジかよ~」「激ヤバすぎ〜」

「そうそう。ほうきとちりとり、ほうきとちりとり。ちょっと男子〜!て私も男子やったわ〜ん笑笑」

「アホやなぁお前〜笑笑」「付いとるもん付いとるやろうが〜」

「お前らに言われたくないわ〜二重の意味で」

「宇宙人様々やなぁホンマに」「なぁ」

「俺らが成人する頃にはどっかの星人が地球に降り立っとるかもしれんのよな」

「お前は成人するんじゃなくて性人するんやろ」

「はぁ???????まだ聖人の方がマシやわ」

「聖人は福井県で階段転がしに夢中やで」

「そうか〜俺は聖人にはなれんか...」

「いやだから性人になれるやん。めでたいな」

「ちょっとぉ〜男子男子男子ぃ〜」

「大概にせぇよお前。付いとるもん付いとるやろ!」

「付いとるもん付いとるし憑いとるも〜ん」

「マジ?付いとるもんに憑いとるもんってお前...まさか...」

「知ら〜ん。もー知らんわ」

「なぁ〜後でギガプリンおごったるから」

「なぁ俺もギガプリンプッチンしたい」

「頑張れ!」

「はぁ?なんやそれ。もう帰るわ」

「お〜、また明日な〜」

「お〜」


 *


「あ、なんかええ匂いする」

「あ、分かる?シャンプー変えて〜ん。あとトリートメントも〜」

「なんてやつ?」「BOTANIST」「あ〜ええな」

「ええやろ〜」「なんかエロい。匂いが」「キモぉ!」「なんでよ〜ええ匂いってことやんか〜」

「お前が言うたらキモく聴こえるんよ。すごい。才能やな」

「マジで要らんわ...あ、淡路島」

「は?淡路島が何よ」

「いやニュース観ろって。淡路島が海中を移動してかつて琵琶湖があった場所にピッタリ嵌ったって、今朝ニュースでやってたやん」

「マジ?淡路島って滋賀県になったん?」

「マジやって。でも橋はそのままあるんやって。島だけが沈んだて言うか、潜ったていうか、したらしい」

「はぇ〜〜〜やば」

「な。ほんでその移動した先のシン・アワジに、なんかバカでかい船が不時着したらしいわ」

「はぇ〜〜〜やば」

「で、もっとやばいんは、その船から人型のなんかが出てきて、降り立ったらしいんよな」

「はぇ〜「おいお前ら!大丈夫か!?...あ、良かった。大丈夫か。てか、おい、はよテレビつけろ!」「ちょお待ってや、まだ雷鳴っとるやん」

「だから何やねん。はよテレビつけてマスク飲んで薬着けて早よ寝ろや!」

「???????????????????」

「???????????????????」

「......」

「......」

「スライム」

「はぁ?」

「スライム拾ってん」

「はぁ」

「ええやろ。伸びるねんで、これ」

「キモいわ...捨ててきぃや」

「なんでよ。せっかく拾ったのに。俺が世話したらな、誰がすんねん!?」

「なんでキレとんねん」

「ボケとんかお前!お前がスライムをやなぁ――「はいそこまでぇ〜〜〜〜〜っ!!!!」

「漫才の大会で《粉もんフレンチーズ》が優勝したからそこまで」

「狂っとんな」

「でもルパンはちゃんと逃げたで?無理矢理やったけど」

「ほうか...あれは燃えるゴミの日ぃやったんか...」

「ですよ」

「だからあんなに猫がおったんやな」

「でも猫より犬のほうが好きなんよね〜」

「いいよな犬は。可愛いよな。何しても可愛い。どんな体勢でもどんな表情でも可愛い。そこにおるだけで可愛い。ヤバいな」

「世界から犬が消えたなら。わたしは生きてはゆけませぬ。今日も世のため人のため。わたしは汗水垂らすです」

「今日も余のため我のため。あなたは汗水垂らすdeath」

「はい死んだ〜ボカーン!」

「小学生の時間です。みなさん全力で小学生しましょう!」「はぁ〜いせんせぇ〜」「はい、今原さん?」「せんせぇはしょぉがくせぇするの?」

「いい質問ですね。もちろん、先生もしょうがくせぇしますよ」

「わぁ〜ぃ」

「わぁ〜ぃ」

「さすがせんせぇやぁ」

「さすがせんせぇでしょぉ?」

「LLLLLLLLLLLLLLLLL............」

「あ、電話...ちょっと待ってねぇ」

「ガチャ」

「はい、田口です...あ、今、生徒たちと小学生の時間で...はい。はい。...はい、失礼致します〜」

「ガチャ」

「せんせぇでんわ?」

「んん。でんわ」

「だれから?」

「えんちょぉせんせぇから」

「えんちょぉせんせぇすき?」

「せんせぇえんちょぉせんせぇすきよぉ?」

「そーなんだ」

「んん、そーよぉ」

「LLLLLLLLLLLLLLLLL............」

「あ、また...」

「ガチャ」

「お母ちゃん」

「......」

「お母ちゃんお母ちゃんお母ちゃん」

「......」

「......」

「お母ちゃん...お母ちゃんお母ちゃんお母ちゃん...」

「ガチャ」

「っざけんな!!!!!!っじゃあいつマジでぇ!!!!!!!」

「先生、小学生の時間はおしまいですよ」

「そうですね。では行きましょうか」

「えぇ、妹様」

「えぇ、弟様」

「キャビアの元へ、かえりましょう...」



「夢を見たのかもしれない」

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異常会話劇『雑談』 さくらぎ(仮名) @sakuragi_43

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