萩ノ葉

ちべ

優羞

優しい人と出会った。

最初はその優しさに惹かれて、いや憧れていた。

が、その優しさをいつだか憂うようになってきた。

無意識のうちにその優しさの裏にあるものを探すようになった。

相手を疑い、自分をも疑うようになった。

「優しくしてよ」

優しさを憂いた私は優しいのか?

薄暗い部屋に消えていくその微かな声と共に

私はその温かい海に沈んだ。

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萩ノ葉 ちべ @TibeOhagi

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