奴隷に興味ある俺の心(志)は荒んでる。でも、『奴隷商人の愛娘』なのに冒険者で成り上がりを夢見た俺が、必死に足掻いた結果…気が付けば、皆が俺を【聖女】呼ばわりしてバカにするんだけど、これってヤバくねっ?
亜美朱 健灰 (アビス ケンカイ)
第0話 プロローグ
――【エピソード:ゼロ】――
―――私『俺』が目覚めるまでの物語―――
朝、独り暮らしのアパートの
重い目を無理矢理こじ開け、携帯の画面の時刻を確認する。
『AM5:45』携帯のアラームが告げている。
「はぁ…」
あくびではなく、ため息が出る。
重い体を起こして、のそのそと散らかった部屋で服を着替え始めた。
「行きたくなぃ…。」
言葉とは
女性の腰回りはあろうスーツのズボンに足を通し、スイカが入ってそうな上半身にスーツの上着を
鏡に映る見慣れた顔を目にして、またため息を着いた。
「ひどい顔だな…。
まるで、
そう呟くと、俺は机に座り1枚の紙に文字を書き始める。
ペンを置くころには、頬に涙が伝ってしたたり落ちていた。
「とおちゃん、かあちゃん…
ごめん、ごめんよぉ。
俺もう…、限界なんだ。」
椅子から立ち上がり、椅子の上に登ると目の前には強く結ばれたロープの輪っかが目の前にぶら下がっている。
溢れでる涙を拭うことはない。
「いきてたら…
ちゃんと、親孝行するから…
だから、今日だけ…許してくれよぉ…。」
頭を通し、これまでの人生を思い出しながら椅子を蹴った。
『アイツ』から金を脅されても何も言えなかった。
いいように使い回された挙げ句、反論も抵抗もろくにせず、言われるがままで、親友の救いの手も
――あぁ――
――もし…、生まれ変われるなら…――
ぶら下がった身体が動かなくなったとき、携帯のアラームが鳴り響く。
画面にはP
――――――――
夢を観ていた…
顔だけが見えない青年が声をかけてくる。
「辛かったね…、お疲れさま…。
これからは、我慢せずに自分のやりたいようにするといい。」
不審者でしかない見た目なのに、何故か声を聞いた瞬間から、俺は『
安心するんだ。
目の前の青年の全てが…。
顔が見えないのさえ、俺への配慮の結果なのかと嬉しく思える。
大きく空いた心の隙間を埋めてくれる、優しくて
同情でもなく
「あぁ、それと目が覚めると僕のことは忘れてしまうから、色々とパニックになるだろうけど気を落とさないようにっ!
僕の知り合いに出会えたら、仲良くしてやって。
それじゃ、元気でねっ!
また会えるのを楽しみに待ってるよ。」
――――――
◇◇◇◇◇◇
名前『???』
はぁー、お見送り終了っ!
…あっ、どーも。
こんな成りしてるけど、一応は神様やってます。
続きが気になったら、次をお読みくださいっ!!
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