『花金作品』 お題: 『三日月』
皆木 亮
『三日月』
「満月で無くても良い。
と、彼は月見団子をかじる。
今日は
でも、ふと、月を見たくなった。
思えば、彼が私を
その時は、頭がパンク状態で、今思い返すと、何て
でも、その
ふと、空に目を
せっかくの
そんな、どうでも良い事だけは今でも頭に残ってる。
ホント。バカなんだから、私。
「オマエも食べなよ。
例え
と、彼が、私にも月見団子と、
極上では無いけど、そこそこ美味しい安物の日本酒を渡して来る。
「ね?
そういえばアンタが私を最初に
こんな
と、彼がその時に言った
期待を寄せて、何気ない風で聞く私。
「うあ?
う…う~ん…。
あの時って、こんな
オレは、あの時は、必死だったからよぉ。
オマエを
月なんて見てる余裕もなくて。
せっかくの
オマエこそ、オレが
彼氏が言った、必死の
と、私より
でも、私たちには、このくらい
これからも、こんなにも
『花金作品』 お題: 『三日月』 皆木 亮 @minakiryou
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