第7話
きれいなお辞儀をしてみせて。
ユナがタオルで涙のあとを必死で拭うのを待ってくれていた。
それから、徐に小さな鞄から名刺入れを取り出して
俺とユナに手渡した。
やはり、というか。
もう、そこに記載されていた名前は。
有名アイドルやトップ男優、はたまた
世界を股にかけて活躍するパリコレモデルも育てあげた
敏腕、芸能プロダクションの社長の名前が
書いてあった。
「私はこういう者だが...,」
「し、知ってます!!」
俺が慌てて名刺を受け取ったはいいものの、
手が震えて落としそうになっていた。
ユナはわりかし、冷静で、
きょとんとしていた。
「君はこの女の子の彼氏さんかな?」
「あ、いえ、違います...!
ただの幼馴染です!」
「そうか、、、。とてもきれいな女の子だなと思って声をかけさせてもらったんだが。。」
「き、きれいだってさ!ユナ!
よ、よかったな!」
俺はついさっき、ボロクソに言われて傷つきまくってる
ユナを慰めるべく、声をあげた。
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