私信

うざったい夏の青空を仰ぎ見て

その蒼さが僕のなれなかった未来を映して

クソッタレ消えてしまえと思うけど

それでもどこか憎み切れない僕がいる


僕は相変わらず底辺で

眩しい人たちを今日も眺めてる

その人達の希望が消えない事を祈ってる

僕はもう歩けないから


「諦めるにはまだ早い」と他人は言うが

自分の限度なんてたかが知れてる

自分が引くべきタイミングだってきっと知ってる

それでも諦められない自分がいることだって


そういう自分を見捨てきれず見てきた

それでもと藻掻く君を見ていた

今何をやってるかなんて知らないけど

どうせ君の事だ、上手くやってるんだろ


あれから大分経った

僕は今でもこうして過去を悔やんでるよ

笑っちまうだろ、笑ってくれよ

いやもう笑いたくもないか


僕自身の事はもうどうだって良いから

あの日僕が憧れていた君の成功を祈ってるよ

打ちのめされて、それでも歩き続けた君なら

出来ないことはないってそう思うから



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