第21話 ステータス

「アァ……ダメだ……布団が恋しくて起きられないよ……」


 朝、俺は布団に張り付いて微睡を楽しんでいた。


 朝の鐘で一度目が覚め、というより半強制的な目覚ましにより起こされて1階で朝食を。


 パンにスクランブルエッグとハム、おまけで昨日の残りと思われる少量のシチューを味わい、別料金ではあったがやや薄味の果実水を200ビーケで購入。


 そのまま清々しい朝を迎えた後、ついつい布団の上へダイブしたら再度眠気に襲われ、そのまま既に3度寝状態になってしまっている。


 この世界に来てから、木の上では浅い眠りを繰り返すのみ。


 洞穴では4~5時間くらい寝られたような気もするが、それでも明らかに睡眠時間が足りていない。


(せめて今日ぐらいは今までの疲労を回復させても良いような……)


 そんな甘えが頭をもたげてくる。


 宿屋のおばちゃんには、シーツを替えなくても良いなら1日中部屋にいても構わないって言われているしなぁ……


 うーんうーん……身動ぎしながらまた浅い眠りにつこうとしていると、不意に腰回りからジャラジャラと金属の擦れる音がした。


 革袋に入っている硬貨の音だ。


 外してテーブルの上に置いておいたら、どうぞ盗んでくださいと言っているような気がして、念のためそのままつけておいたんだった。


 あぁー……


 この音が、急速に意識を現実へ引き戻す。


(……おいおいおい。何を休日のゴロゴロタイムなんてやらかしてんだ俺は。今貧乏なんだぞ? その日暮らしのど貧乏なんだぞ!?)


 思わず飛び起き、頬を両手で叩いて気合を入れる。


 これからは毎日しっかり寝られるんだ。


 どうせ夜になったところで、ネットもスマホも無いんだから夜更かしのしようも無い!


 唯一の娯楽は昨日の眼鏡のおじさん達のように酒を飲むことだろうが、飲める知り合いもいないのに居酒屋行ったってしょうがないだろう。そもそも13歳だし。金無いし。



 宿の中庭にある樽の水は自由に使っていいとのことなので、顔を洗ってから予め決めていた教会へと足を運ぶ。


 ベザートの町はあっても二階建ての建物までなので、尖がった十字マークの教会は遠目からでも非常に分かりやすい。


 俺は教会へ向かいながら1枚の銀硬貨を指で弾く。


 昨日の講習が終わった後に、アマンダさんから渡された十字の彫りこみがあるこの硬貨。


 お金とはまた違った用途があり、こいつを教会に渡せばメイちゃんが言っていた、タダで『ステータス判定』をしてもらえるらしい。


 実際には講習料にその費用が入っているんだろうけど……俺は講習料サービスだったので、ステータス判定費用も本当のタダということだ。


 まあ、俺はこの硬貨をたぶん使わないんだろうけどね。


 見ようと思えばステータスはいつでも見られるわけだし、わざわざ教会経由で調べる必要性を感じない。


 おまけに俺だけが自分のステータスを見られるならまだいいが、教会の人や周囲の人にまで見られるとなったら損にしかならないのだ。


 この文明では無いと思うけど……怪しげな道具で下手に個人情報の履歴が残ったりしても困るし、"私はこの程度の能力しかない弱者です"なんて公言するようなものなので、ステータスは隠せるものなら極力隠した方が良い。


 だから目的は俺が確認しているステータス画面と、普通の人が確認するステータス画面に違いがあるのかどうか。


 それだけだ。


 これでどんぐりの言っていたの意味が分かるかもしれない。


 教会の人に詳しくステータスについて話を聞けさえすれば目的は達成するので、その時はジンク君達にこの硬貨をあげればきっと喜んでくれるだろう。


 その時にジンク君達から、ステータス画面がどのように見えたのかを聞ければより確証も得られるしね。



 やっと近づいてきた教会を見ると、入り口の前で掃き掃除をしているシスターさんが2名。


 想像通りの頭巾を被った白黒のシスター服に驚きながらも、なんとなく奥にいた若い女性の方へ声を掛ける。


 アマンダさんと同じ流れには決してさせない。


「お忙しいところすみません。教会のステータスについてお聞きしたいことがあるのですが……」


「あ、はいステータス判定でしょうか? それでしたら……メリーズさーん!」


「はいはい、坊やがステータス判定をしたいのかい?」


 な、なんだと!?


 回避したはずがあっという間に担当替えとは……このシスター達……やるッ!


 どうして若い子に縁が無いんだとボヤきながら、「ついてらっしゃい」というおばちゃんシスターの後を追うと、まず礼拝堂とも言える長椅子が複数ある広い空間に入り、そこから左右にいくつかあるドアの1つへ案内される。


 このままだと判定を受ける前提で進んでいそうなので、先に言うべきことは言っておかないと。


「すみません。ステータス判定はお金が掛かるんですよね?……僕はあまりお金がないので、まずおいくらなのか。それとどのような内容が確認できるのかを知りたかったんです」


「あら、坊やはハンターギルド経由じゃなかったのかい?」


「確かにそうなのですが、命を救ってくれたハンターの方へせめてものお礼にと硬貨は譲る予定でして。僕はそれほど急ぎでもなかったので、事前にお金だといくらかかるかなどを確認しておこうと思ったんですよ」


「そういうことかい……まぁいいさね。今は誰も判定を受けているわけじゃないし、少し説明してあげるからお入りなさい」


「ありがとうございます!」


 とりあえずこれでいいだろう。ジンク君達の案内によって無事町へ到着できたわけだから、命を助けられたのは本当だし、硬貨を譲る予定というのも本当だ。


 教会なんかで嘘吐いて不幸が舞い込んできたら怖いので、せめてこの場では嘘を吐かないようにしていこうと思う。


「それでステータス判定だけど、まず教会は商売でステータス判定をしているわけじゃないんだよ。だから教会維持のための気持ちという形で、20000ビーケ以上のお布施というのが大体の町の認識になっているね」


 葬儀でも戒名でも、世間の相場を元にお礼としてお金を貰うお寺のやり方に近い感じか。ただそうなるとお礼の額によって戒名の長さが変わったりするはずだし……


「なるほど……ちなみに不躾な質問ですみませんが、お布施の金額によって確認できる内容に差があるなんてことは……?」


「それはないよ。女神様は人族を分け隔てなく愛してくださるからね。お金で差を生むなんて思ったら罰が当たるってもんさ」


「お金が無い身としては凄く助かります。今は厳しいですけど、20000ビーケなら頑張ればなんとかそのくらいは貯められそうですし」


「ただ教会への貢献が多いと、大元でもあるファンメル教皇国の催事とかに招待されることもあるみたいだから、権力者や大きな商会の連中なんかは多めに入れていくみたいだね」


「そういうこともあるんですか?」


「繋がりを求める連中なんかにとっては重要なんだろうね。まぁあたしら片田舎のシスターや町の人間には関係無いことさ。気にする必要もないよ!」


 そう言って笑いながら肩をバンバンと叩くおばちゃんシスターは、思いのほか力が強い。実はレベルが高い気がする……いや、体格の問題か?


 そしてかなりざっくばらんと言うか、ぶっちゃけてくれる人のようだ。


「ちなみにとはどういったものが見られるのでしょう? こういうのに疎くて全然分かっていないんです」


「坊やは寒村から出てきたのかい? ステータスって言ったら、今まで努力をした成果や仕事の熟達度合い、あとは見初められた才能もそうだね。それらを自身で確認できるのが、教会でやっているステータス判定って言ったら分かりやすいかね」


「……ん? それだけですか?」


「それ以外に何があるってんだい?」


 ……マジかよ。おばちゃんの様子を見ていても誤魔化している様子は無い。


 本当にステータスがそのままスキル習得内容の確認と思っていて、逆に俺の質問が理解できていないご様子だ。


 となると、レベルは? 筋力とか知力とかの個別能力値はどこいったの?


 ここは慎重に確認していかないとマズい気がする……


「いえ、助けてもらったハンターの人から、魔物を倒すと女神様への祈祷が通じやすくなるようなことを聞きまして……何かしら祈祷の通る通らないが確認できるものかと思っていました」


「それはないさね。私は色んな人間のステータス判定に携わってきたけど、黒曜板に浮かび上がるのは授かったスキルとそのレベルだけ。うちんところの神官が言うには、魔物を倒すという善行はどれだけ倒したかで満足するものではなく、ただより良い世界を願い、誰かの助けになるべく日々討伐していくもの。女神様はそうやって頑張っている者に力を貸してくださるって話だよ。強い魔物を多く倒すほど願いが叶いやすいってのは間違いないみたいだけどね」


 これはビックリ情報です……


 自身のレベルは知らない、というよりそんな概念自体が無くて、スキルのレベルだけを認識しているってことなのか。


 おまけにスキルとスキルレベルは分かっていても、『経験値』という概念も無さそうに思える……


「……それは確かにその通りかもしれませんね。ちなみに黒曜板というのはこれのことですか?」


 言いながら視線を向けたのは、先ほどから視界の隅で重厚な存在感を放っていた、自分の背丈ほどの高さがある石板。


 見事に彫り込まれた石細工を足代わりにして立て掛けられていたソレは、思わず周囲の光を吸収しているのでは? と疑ってしまうほどの漆黒で、石板の両側には手で握るようなのか取っ手がついていた。


 素人目で見ても、物凄く高そうであることが一発で分かる代物だ。


「そうさね。これを握るとその人のスキルが青白い文字で浮かび上がってくるのさ。その内容を確認するだけならさっき言ったお布施で。書き写すとなると、何に写すかにもよるけどもう少しお布施が必要になるね」


「凄い石板ですね……これも魔道具の一種なんですか?」


「いいや、黒曜板は魔石を必要としないから魔道具じゃないね。どうやって作ってるのか私らにはさっぱりだけど、女神様からの授かりものだとは聞いてるよ」


 まさに謎アイテムだな。


 どんぐりがいる時点で神様は実在する世界だろうし、魔法もある世界じゃこんな不思議アイテムがあってもおかしくはないんだろう。


「そうだ、坊やはステータス判定も知らないんじゃ、職業選択もどうせ知らないんだろう?」


「職業選択……ですか?」


 俺が<営業マン>になっているやつのことか?


 それ以外は何も知らないが、教会と何か関係があるのだろうか?


 そう思って聞いてみると


「職業選択も教会の仕事だよ。この部屋じゃなく礼拝堂でやることだけどね。ただそっちのお布施はだいぶ高いから、坊やにはまだまだ先の話かもしれないね」


「そうでしたか。差支え無ければですが、僕もハンターとして頑張っていく予定ですので、職業について教えていただけませんか?」


「まったくしょうがないねぇ……それじゃちょっとお茶でも取ってくるから待ってなさい」


 部屋を出ていくおばちゃんシスターを黙って見送る。


 チラッと黒曜板に目がいくも、これに触ろうとはさすがに思わない。


 ただスキル判定の結果がここに出るということは、立ち会っているシスターにもやっぱり見られるということだな。


 ということは俺には縁が無いということ。



 そんなことを思っていたら、おばちゃんシスターがあっという間に戻ってきた。


 あれ? お茶は? と思ったら「丁度職業選択をやっている人がいるからこっちおいで」と。


 これはラッキーということで礼拝堂に行くと、奥にある6つの石像の前で跪き、祈る男の人の姿が目に入る。


 その横には老齢の少し派手な格好をした男性が立っており、跪く男の人の頭を触れない程度に手をかざしていた。


 有体に言えば教祖と信者、宗教感たっぷりの光景だ。


「あの石像が女神様だよ。この町は小さいから全て同じ教会に置いているけど、大きな町じゃそれぞれの教会があるって聞くね」


「なるほど~ということは、それぞれの女神様に分かれて信仰されていそうですね」


「そうさね。愛の女神様、豊穣の女神様、戦の女神様、生命の女神様、商売の女神様、そして罪の女神様。就いている仕事に関係する女神様を信仰する人が多いから、男のハンターなら戦の女神様が人気だね」


「男? 性別で信仰する女神様が変わるものなんですか?」


「はははっ! 女は現金なものだからね。稼ぎの良い男がいれば嫁ぎたいと思うもんさ。だから良い出会いに恵まれるよう愛の女神様を信仰する者もいるし、結婚していれば子宝に恵まれるよう生命の女神様を信仰する者もいるよ。男でも死なないように願掛けで生命の女神様を信仰する者もいるけどね。そこら辺は自由ってわけさ」


「まさに神頼みというやつですね」


「信仰する女神様はそうさね。ただ職業の方はとも言われているから、皆が慎重に選ぶもんだよ」


「加護?……加護ですか!? ちょっ、そこら辺詳しく!!」


「こら! 神聖な職業選択をやっているんだから静かにおしっ!!」


「すすすすすみません……つい興奮してしまいまして……」


 年甲斐もなくドキドキしてしまった。


 でも職業に加護とか、こんなの超重要情報に違いない。


 溜め息を吐くおばちゃんに謝罪しつつ、次の言葉を待つ。


「まったく……加護って言われているのは、職業を選べばその職に関連するスキルのレベルが上がったりするからさ」


「上がる? スキルレベルが上がりやすくなるってことですか?」


「その意味合いもあるって話だし、あのじいさんみたいに職に就いた途端、スキルレベルそのものが上がることもあるみたいだね。その分、急に上がったスキルレベルは職を変えれば下がるって話だけど」


 なるほど。


 職選びが自身の方向性を決める上でかなり重要なことは分かったが、他の大きな要素が抜けているような気もするな。


 ……もしかしてこれだろうか?


「もしかして、職業ってランクみたいなものが存在したりします?」


「なんだ知ってるじゃないか。まぁ私が見たことあるのは『初級クラス』と『中級クラス』、あとはじいさんみたいな天啓を受けた人用の特別な職業――『特能級クラス』くらいさ。こんな片田舎の町じゃほとんど初級クラスと言われる見慣れた職業しか立ち会うことがないからね」


 おぉ、不意に凄いワードが飛び込んできたな。


 天啓……そして何段階かに分かれた職業のランクか……


 まだまだやんわりした情報ではあるものの、耳に入ってくる内容と既知の情報を照らし合わせ、霞がかっていたイメージをクリアにしていく。


 ゲーム的な視点にはめ込んでいけば、職業選択がスキルやスキルレベルと連動しているって思えば飲み込みやすそうだ。


 職を決めれば―――それこそ在り来たりな剣士にでもなれば、【剣術】スキルやその他関連スキルのスキル経験値上昇ボーナスや、スキルレベル自体が1つ上がるなどの上昇ボーナスが入ったりする。


 しかし転職すれば、当然それらの上昇ボーナスは一度消え、次の職に合わせた新しい上昇ボーナスが入るということで間違いないだろう。


 あとは剣士であれば剣士の上位職のようなものが存在して、その上昇ボーナスの度合いが変わってくるって感じか?


 俺からすれば、加護というよりは職業に合わせた成長ボーナスという感覚が強いけど、結局その職業選択を女神様がやってくれるから加護という扱いになっているんだろうな。


「ちなみにあのおじいさんのように、ハンターじゃなくても様々な職業があるわけですよね?」


「もちろんさ。私は<修道女シスター>という職業だし、あのじいさんは<神官ブリースト>という職業を選んで仕事してるよ。人によって選べる職業は全然違うから、それぞれの向き不向きがあるんだろうけどね」


「なるほど。となると、その―――……、職業選択というのは、おいくらで……?」


 なんせやっと無一文を脱したばかりのど貧乏。


 そんな俺にとって、費用がいくらかかるのかはある意味一番重要だと言ってもいい。


 話を聞く限り職は早めに就いた方が得だ。


 最初のうちは就ける職業も限られているだろうが、それでも成長ボーナスを捨てるのは勿体ない話。


 そう思っていたが―――


「50万ビーケ以上ということになってるよ……坊やにはさすがに無理だろう? 女神様への祈祷なら神父が立ち会わないからお金もかからないけどね」


「ぐっふぅ……」


 ―――肺から悲しみの空気が漏れ出す。


 俺の姿をチラッと見て溜息を吐くおばちゃんシスターだが、その予想は大正解……今の俺には高過ぎるよ!!


 あの狙っているショートソードと同じくらいとか、どちらを優先すべきかかなり悩む選択だ。



 職業選択が無事終わったのか。


 礼拝堂の出口へと向かう20代半ばくらいの男性は、心新たにといった感じで顔がキリリとしている。


 身なりからして間違いなくハンターだろうし、これから気合を入れて狩りに行くのだろう。


 ……俺も頑張るか。お金貯め。


 最後にチラリと石像を眺めれば、明らかに"戦の女神様"だろうなという、剣を持ち鎧を着た像以外は正直どれがどの女神様だか区別がつかない。


 ただ、全部女性っぽいんだよなぁ……女神様だけあって。


 あれぇ……どんぐりいないじゃん。


 あんな頭なら石像でも一発で見分けがつくはずなのに。


 別の国に行けばいるのかな?


 会えば山ほどある文句と……ちょっとだけお礼を言おうと思っていたのになぁ。



 おばちゃんシスターに直角90度のお礼を言い、色々教えてもらったので1000ビーケの価値になる銀貨を1枚差し出す。


「今は貧乏なのでこの程度しかお布施できなくてすみません。いつの日か、お金を貯めて職業選択しに来ます!」


「律儀な子だねぇ……いいんだよ、掃除を若い子に任せられたからね!」


 そう言いながらも、引っ込めない俺の手にしょうがないといった感じで銀貨を受け取ってくれるおばちゃんシスター。


(かなり有益な情報が聞けた。これは夜にでも早速情報を纏めなくては……)


 そんなことを考えながら礼拝堂の出口へ差しかった時――



(……って……)



 ――何かが聞こえた気がした。


 思わず振り返るも、そもそも声だったのかどうかもよく分からない。


 意味が分からず首を傾げながら見渡せば、視界には苦笑いを浮かべながら立っているおばちゃんシスターがいるのみで、来る時には入口を掃除していた若い女性のシスターももういなかった。



 ご~ん、ご~ん……



(あっ、もう昼か。午後は森の入り口付近での狩りがどんなものなのか試してみないとな)



 すぐに意識は昼ご飯と午後の狩りに向けられ、俺は再度一礼してから教会を立ち去った。

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