私は巫女

勝利だギューちゃん

第1話

私は、巫女。

N県にあるさびれた神社を切り盛りしている、とても健気な女の子。


この神社には、参拝客がたくさん来る。


猫に鳩にと、いろいろだ。

でも、お賽銭はよこさない。

とても、渋ちんだ。


なので、願いは叶えない。


「ああ、たまに人間の参拝客が来ないかな」


私はため息を着く。


「人間なら、たくさんお賽銭入れてくれるのに・・・

そしたら、願いを叶えたあげるのに・・・」


私は、ふと思い出す。


「あっ、今日からバイトの子が来るんだ。

どんな子かな・・・」

私はわくわくする。


人間とお話するのは、久しぶりだ。


「すみません。誰かいませんか?」


あっ、来た来た。


「はーい」

私は、バイトに来たと思う人のところへ行った。


あっ、なかなか可愛い男の子だな。

お姉ちゃん、タイプだよ。


でも、その子は私を見ると、回れ右をして帰って行った。


「ちょっと、どうして帰るのよ」

その子は、私を見るとこういった。


「猿の巫女なんて、いらない」

「動物差別よ」

「猿なら猿に頼んでくれ。詐欺だ」


その子は、写真を見せる。


「少し加工しただけじゃない」

「少しじゃないだろ?」

「人間界では、珍しくないでしょ?」

「こんな技術が出来るのなら、あんた一匹でもどうにかなるだろう」


やはり、私が猿だけに、去るのか・・・


あれ?

でも、彼が人間なら、どうして私の言葉がわかる?


もしかして、彼も・・・



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私は巫女 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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