自己嫌悪者の接し方

@mogu1812

第1話 始めまして



 

俺は2001年に大分で母子ともに危険な状態になりつつも生まれた。

 その後は父の実家のある熊本に移り住み一歳ごろまでそこで育っていたそうだが1つ問題が起きた、父は祖父の事業を手伝っていたのだが父が働いていたときの給料は研修だからといって3ヶ月も未払いだった事に気づいた時には借金ができており母は若い頃に貯めた貯金で支払い生まれたばかりの俺と父を実家に連れ帰ることにしたそうだ。




――――――――――――――――――――――――

「お父さんがあんたに話したいことがあるって」


 そう美沙希ちゃんは蓮を腕でしっかりと抱いてあやしながら黒い黒曜石の瞳で後部座敷から俺を睨み付けながら言ったんだ。


「うわぁ怖いなぁ、ねぇ美沙希ちゃん俺は何言われるんだろう」


正直言って彼女の父はかなり怖い、オールバックに鋭い目とシワの刻まれた顔がかなり強面に見せててただでさえ威圧感がある。


「さぁ? ただ覚悟しときなね」


彼女はかなりのお怒りのようだおとぼけておくに限るかな。


「あはは、そうするよ」


――――――――――――――――――――――――   






その後、母は実家の近くにあった一軒家を買うと幼い俺を祖母に預け会社に復帰することにし父はラーメン屋の店員として働くことになり俺は祖母の家で幼稚園に入るまで大半を過ごしていたのだが誰とも遊ばない俺を見かねた祖母は近くの公園へ散歩に行くついでに俺を連れて行った。


「……?」


 幼い頃の俺は全くといっていい程喋ることはなく基本は身振り手振りや表情でコミュニケーションをとっていたのだがこの時ばかりは祖母にどう言うことなのと首を傾げてなんでここに連れてきたのと問いかける。


「友達でも作って遊びな」

 

「……ん」


頑張るとばかりに勢いよく首を縦に降った俺はてってってっと滑り台に走っていき輪の中に混ざって一緒になって遊び一人の子となかよくなった時


「蓮! 犬を見とくから子の公園にいときな」


祖母は俺にそう言うと犬を連れて広い公園ないを歩き散歩を再開。


「ん」


頷いた俺は手を振りながら仲良くなった子のところに駆けて行きブランコで遊び始めた。


「れんって言うの?」


「ん」


ほんとは蓮慈というのだが名前を呼ばれることが嬉しくてこくこくと頷いて返事しれんと言うのを受け入れ


「じゃあれんちゃんだね!」


……れんちゃんも受け入れた。


「んー? ん、」


なんでちゃん付けなのか気になったが否定しなくてもよかったので、れんちゃんを受け入れた……。


「じゃあはじめまして! れんちゃんわたしはかな!」


そう言って眩しいほどの満面の笑みで彼女は右手を差しだし俺はその手をとり握った。


「ん……よろしく、かな」



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