第42話 「ノン、と言える刃を持て」今日のパンダは、まじ詩人だぜ(笑)⑬

「些細なことだと躊躇せずに、ノンと、あるいは『それはやりすぎだ』と声を上げること」フランク・パブロフ



★★★


「ノン、と言える刃を持て」


世界があなたに対してやさしくないのなら、

ノン、という勇気を持て。

風があなたに向かって吹き付けてくるなら

どこかに隠れる覚悟をせよ。


世界と

真っ向から対峙することが

むずかしい夜がある。


ひとりでいると、まわりの空間が無駄に膨張して

押しつぶされる気がする。

かまわない。

逃げろ。


ノン、は

何かを遠ざける。

温かさを

愛情を

やさしさを

いたわりを

それはわかっている。



だが今は。

柔らかさを

手放せ。


ノン、が必要な

十六夜の月の下。

あなたは一人じゃないと気づいてください。

手にした刃の裏には

わたしがいます。




★★★

大勢の人が

自分を押しつぶすものに対して、ノン!と言いたいのに。

言えないときがあります。

言えないことは、悪いことではない。

しかし、

あなたを不幸にする事態に対しては


やはり、ノンと言える強さを。


水ぎわはここにいて、あなたと一緒に、ノン、と叫びます。

あなたが本来のあなたを取り戻せば

十六夜の月の色も変わるでしょう。


茶色の世界に、ノン!を。

そしてあなたに。

パンダのもふもふを(笑)


今宵も冷えます。

ゆっくりと。おやすみなさい。



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