第15話 『疾走! 背脂パンダ』イベントご紹介💛 遊井そわ香さま「可愛いオレだけの背脂パンダ」

「疾走! 背脂パンダ」イベント。第9号は。


「可愛いオレだけの背脂パンダ」遊井そわ香さま

https://kakuyomu.jp/users/mika25/news/16816700427817817857


冒頭、ちょっとドキドキしちゃった。

なにしろ、そわかちゃんが

『今日のわたしは、めっちゃブラック!』だなんていうんだから。

そわかちゃんがブラック?

いつもかわいらしくて、しめるべきところはキュッとしめる彼女が、ブラック??


読み始めてすぐ、パンダは立ち上がって、コーヒーを入れにいった。

おちつけ。落ち着くんだ。

だいじょうぶ、あのそわかちゃんが書いているんだ。最後は優しく、温かく終われるはず…

いや待てよ。

『――愛している。だから消えて欲しい』


恋愛小説家としては、一生に一度でいいからぶち当てたい金脈を、あっさりと書く。そんなそわかちゃんを見たことがない。

そして続けて、


『あんたが生きていても死んでも、忘れることなんてできないんだ……』

という文章を読んだとき。

パンダは確信した。


遊井そわ香。

リアルでも一人や二人、男を悩殺してんな(笑)。


冒頭のスリリングな展開から、一転して、やさしい、そわ香ワールドにひたる。

パンダは思った。


そわ香家で、笹を食べてでんぐり返しをして雪遊びする人生……あ、いや、パンダ生(笑)、わるくない。

わるくないよ…


こうしてまた、そわかの色香に負けたパンダが、生まれたのでありました(笑)



パンダ、思うんですけどね。

短編には、書き手の力が凝縮されるんです。たとえどれほど短くても。

短ければ短いほどに。

鋭く浮かび上がってくるものがある。


遊井そわ香の本質は、遊びとゆるすこと。

ともに遊び、ともに笑いあい、最後の最後で、そわかちゃんが許してくれる。

周りはそれが分かっているから、安心してそわかちゃんのところに来るんでしょう。


その度量、どんどん広げてください。

パンダは、ある意味あなたに、この世の大事なものを、預けているのです。

ありがとうございます。


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