失礼な眼鏡店員は時々執事3眼鏡

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失礼な眼鏡店員は時々執事3眼鏡

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失礼な眼鏡店員は時々執事 3眼鏡





店員1 :お客様になんとか良い眼鏡を選んでいただきたいがどんどんエスカレートしちゃい失礼なことしちゃう。業績悪化し辺境の地に移転し、更に移転。たまに前職の執事が抜けないカッコいい冷静沈着なイケメン


店員2 :店員1同様元執事元同僚。眼鏡1の売り上げが悪いため本社より派遣された。こちらもたまに前職の執事が抜けないカッコいい冷静沈着なイケメン。


客  :出かけ先で眼鏡がよく粉砕するうっかりさん。眼鏡屋だー助かったーって気楽な気持ちで入っちゃった客。ツッコミLVが38ぐらい上がる。







本編↓





「あっ!……またやっちゃった~眼鏡……粉砕してしまった……とほほー…あの眼鏡屋さんで買って以来気に入ってずっとつけてたのにな~……ショボン」


店員2

「どうされました?そこの青二さ………ん゛んっ、そこのお方」


「絶対青二才って言おうとしましたよね?そんな言い間違いしないでしょ普通っ……眼鏡が粉砕しちゃって」


店員2

「あらら、それは大変。丁度いい、私も眼鏡屋さんに行くところなんです。ご案内致しますよ」


「本当ですか!?ありがとうございます!」


店員2

「いえいえ、困ってる眼鏡は放っとけませんから」


「イヤー優しい方もいるもんだな~………今なんて?」


店員2

「着きました、ここですよ」


「ん?!ここですか?……どこかで見たような外観……」


店員2

「さ、入りましょう。アロッホモーラ、さ、入って」


「何か魔法唱えたっ!!は、はい~……お邪魔しまーす……」


店員1

「カルランコルロランカルラン……いらっしゃいませ、お客さ………あ、あなたはっ」


「あー!!!やっぱりあの時の眼鏡屋さんだっ!三度会えるとは思ってもいませんでしたよーなんか嬉しいなー♪」


店員1

「アナタはどうでもいい……その後ろの方は……もし、や……」


店員2

「なんたるざまですか、㈲眼鏡執事の面汚しにも程がありますよ?眼鏡乃 晴。」


「へ?へ??何が起こってるの!」


店員1

「くっ………すいません…巻き起こるウイルスの拡大に売上が悪化してしまい…その」


店員2

「言い訳は結構です。」


「あのー……」


店員2

「なんやねん!……あ、すいません。大変失礼いたしました。おい眼鏡乃。お客様だ、ご案内してさしあげろ」


店員1

「あ、O脚様でしたかっこれは失礼しました…こちらへ」


「なんか一瞬脚の閉じた形のこと言われた気がしたけど、はい行きます」


店員2

「良い機会だ、全て見させていただきますよ。この方に合う一番の眼鏡を選んでみせてください。」


店員1

「はい喜んでー!!」


「居酒屋みたいな感じだったな今」


店員1

「では早速…お客様、どのような変換機をお探しですか?」


「昨今未対応な機械が増えてきましたけど変換機はさすがに今探しに来てません!」


店員1

「では、何をしにここへ?」


「だいたいが眼鏡目的でしょうが!…いやあの、眼鏡が粉砕してしまって……変わりになる安い眼鏡をと思って」


店員1

「眼鏡を……粉砕………やはり、悪の組織の方ですかっ!?眼鏡院さん!!!」


店員2

「どうされました?」


「あの人眼鏡院っていうんだクソ変な名前じゃん」


店員1

「間違いないっ、こいつ…(株)glassesの手先かと」


「会社名安直だなぁ~眼鏡じゃん結局っ!」


店員2

「相変わらずですね…眼鏡乃さんは。大丈夫ですよ?あの会社はもぅだめでしょう」


店員1

「え…」


店員2

「私が先程……株価を暴落させましたので、もぅ無いようなものです」


「斜め上からの攻撃っ…なんて卑劣ぅぅそして凄い財力ぅぅ」


店員1

「さすが眼鏡院さんっ!ハッ!?ってことはコイツっ…まさかそれを憎み自爆しに……んまっ!!」


「いやせんて、眼鏡が欲しいだけなんでーすよーいつもどーりーぃ!!」


店員1

「あ、そうだったんですね…これは失礼しました…クルァイアント……いえ、お客様。」


「もぅいつものやつすぎて安心しますありがとうございます」


店員2

「ちょっと?眼鏡乃さん」


店員1

「あ、はい!なんでしょうか…」


店員2

「今の接客で…お客様は安心されたようです……さすがですね。グリフィンドールに20点」


「おめでとうグリフィンドール」


店員1

「ありがとうございます。では、続けますね。今日はどのような眼鏡をお探しでしょうか?」


「えっとー粉砕しちゃったんでー…安いけども壊れにくいのがいいかなーと…」


店員1

「では今当店一押しの……これなんか如何でしょうか?壊れにくいと思いますが」


「すっげー全部がキラキラしててまるで全てダイヤモンドでできてるみたいだ~すげえなーこれーフレームがダイヤだーガラス面もダイヤだー!ねーこれーダイヤモンドだよ!!!!!おいくらですかねぇ!!!!!」


店員1

「6600万です」


「えぇ家二軒買っちゃえるレベルー……いりません」


店員2

「頭金等はいりませんよ?360ヶ月ローンでかまいませんが?うちは」


「かまいませんが?うちは…じゃないですよ!なんで眼鏡にそんなお金出さなきゃいけないんですか!」


店員1

「え?眼鏡だからこそですよ」


「あ、そうか眼鏡だからか」


店員2

「ええ、眼鏡だから、そこです」


「わかりません。次っ!!!」


店員1・2

「チッ」


「わかりやすい舌打ちぃ」


店員1

「ではこちらはいかがでしょうか、かの有名な画家、葛飾北斎が───」


「かけてたんですか!?」


店員1

「かけてたらいいなって」


「思うことは大切だよ!?けど何か違うんじゃないかなぁ!!」


店員2

「ふむふむっ……眼鏡の進め方。じつに悪くなぁい。」


「なんで福山やるん」


店員1

「ではこちらは?」


「うっわー…何かまがまがしいデザインですね……呪われてそうな」


店員1

「呪われてますもの」


「呪われてるものを勧めるのどうかしてますよ?」


店員1

「この呪いは非常に価値がある呪いなんです…んー……一般的にたとえますと、横断歩道に着くな~って時に丁度青信号になった!やった!!な、ぐらいレアです」


「それ結構ありますよね?で、呪いに価値があるとはどんな呪いなんですか?」


店員1

「かけていると時折悪魔を1~3体。本人の意思とは関係なく呼び出してしまいます。」


「さも当然のように言ってますけど私悪魔なんて見たことないですよ?」


店員1

「そうなんですか!?珍しいこともあるものだ…」


店員2

「お客様、私達こそがその…悪魔なのです」


「なっ!!?」


店員2

「嘘です」


「嘘かいっ!!」


店員2

「だめですよ?他人の言葉を安易に信じては……それが例えお店の人でもです。はい続けて」


店員1

「がってん!」


「お店の人が信じちゃだめとか言っちゃ俺は誰を信じたらいいんですか」


店員1

「それは」


店員2

「己自身ですよ」


店員1

「ではっ」


「一瞬夕日に向かって歩いていくのやめてもらっていいですかね?早く!眼鏡!!あ、これなんかは!?シンプルでよさそう!」


店員1

「さすが来訪者、お眼鏡が高い」


「もう何言ってんのかわかんないです」


店員1

「そちらの眼鏡は永い年月をかけて作られていますが少し壊れやすいので安価になっております」


「見た感じ普通だけどな~安価っていくらなんです?」


店員1

「200円ぐらいでしょうか、時価ですと」


「やっす……眼鏡に時価あるんだ今知った」


店員2

「結構変動あるんですよ…眼鏡市場は。知っておいてくださいね」


「あ、はい。で、これは何でできているんですかねぇ?」


店員1

「やっぱそこ気になっちゃいます?」


「過去にあったことを胸に手を当てて思い出してみろ」


店員1

「ん…………今日も大丈夫だ、しっかり心臓の位置も表裏逆」


「サウザー!?」


店員2

「その眼鏡はねりけしでできてますよ」


「え、ねりけし?」


店員1

「あぁ~すぐばらしちゃうんですもの。もうちょっとからかっていたかった」


「ねりけし!!?凄いですね…ここまで本物の眼鏡に見えるねりけしは見たことがないです」


店員1

「お、でしょう?そろそろお客様も眼鏡の価値がわかってきましたね。大変喜ばしいことです。」


「まぁいらないんですけどね。あ、これなんかは?白いフレームに緑の斑点模様…凄い斬新ですね」


店員1

「そちらも今しか手に入らない限定のコラボ眼鏡になっています」


「へー!コラボ眼鏡とかいいですねぇ何とコラボしてるんですか?」


店員2

「減値御製菓です」


「へー…え?」


店員1

「減値御製菓っ!!」


「餅でできてんのかよこの眼鏡!!!んじゃこの緑の斑点模様ぜってーカビじゃねえかよ!!いらねぇええ」


店員2

「だめですか…」


「もっと普通なのがいいの!!」


店員1

「普通…ですか……あ、お客様。ドラゴンはお得意ですか?」


「ドラゴン得意な人とか聞いたことあります?得意じゃないです!!」


店員1

「これはかけているだけでドラゴンからの攻撃を無効化してくれます。お値段も7100Gと良心的価格。」


「ドラゴンにあったことないんですって、あとゴールドはどこのお金?」


店員2

「まったくわがままなお客様だ…」


「えぇ~…俺に非があるように言うじゃん」


店員1

「眼鏡院さん……この方もぅ3回目なんですよ、私のお店に来られるのが」


店員2

「な…なんですって……これはもしや、選ばれし最後のメガネフィルストかもしれませんね」


店員1

「私も、薄々そんな感じがしてきました。」


店員2

「お客様、大変失礼しますが……お生まれは?」


「……く、熊本ですけど」


店員1

「やはり……」


店員2

「間違いない、あなたはメガネフィルストだ。ようこそ選ばれしもの」


「まっったく理解できないんですけど熊本出身から何がわかったというのかとりあえず眼鏡ください」


店員1

「それでもあなたは眼鏡が欲しい、と」


「えぇ」


店員2

「もぅあなた自身が……眼鏡なのに」


「ほんっと意味わかんないんで。いいから眼鏡くださいー!」


店員1

「やれやれ、困った御主人様だ」


「客だっつの、あ、これ!なんかめちゃくちゃ好きなデザインっ!」


店員1

「さすが、お目が高い」


「これ、あれでしょ?姪っ子ちゃんのデザインでしょ?」


店員1

「っなっ!!?何故それをっっっ!!」


「だろうと思ったーこないだ気になった眼鏡にそっくりだもん」


店員1

「やはり…貴方には素質がありますね」


店員2

「本物のメガネフィルスト……眼鏡乃くん、アレを」


店員1

「はい、ただいま」


「これにしよーかなー…あ、まず原材料聞いてたほうが────」


店員1

「その必要はありませんよ……貴方には、こちらを」


「ん?凄い豪華な箱に入った眼鏡ですね……デザインはめちゃくちゃ普通ですけど」


店員1

「こちらは…差し上げます。どうぞつけてみてください」


「え!いいんですか?やったー♪つっけてみよーっと♪……ん?…あ、でもこの眼鏡、全然、度が合ってませんね」


店員2

「大丈夫、眼鏡の方から合わせてくれますよ」


「わ!ほんとだっ…すげーどうなってんのこの眼鏡」


店員1

「眼鏡も、主が見つかって嬉しがっていますよ」


「まじでいただいちゃっていいんですか?」


店員1

「えぇ…構いません。……ですが」


店員2

「我々と共に戦っていただきたい」


「はい?……え、誰と?まさかさっき言ってた(株)glassesの人たちと?」


店員1

「……相手が人間ならどれだけいいことか」


「人間じゃないの!?何?誰と戦うっていうの?!」


店員2

「ある組織です……やつらを野放しにはしておけない」


「ごくり、悪いやつらがいるんですね」


店員1

「片眼鏡実行委員会です…やつらは片方にしかかけない、なのに眼鏡だと言い切るんです……私の弟も片眼鏡のやつらの魔の手にのまれてしまった…決して許してはならないんです。」


「それは……自由では?」


店員2

「え?」


「いや、個々の自由では?つけるつけない、両眼鏡、片眼鏡は…用途によって使い分ければいいだけで……自由なんじゃないかなーって」


店員1

「な、な、な、なんたる……なんたることだ」


店員2

「そ、そぅか…言われてみればそうだ……片眼鏡をかけようがかけまいが結局の所己次第」


店員1

「完全に……私たちの完敗ですね」


店員2

「そう、みたいだな……負けたよ」


「あ、いえ…思ったこと言っただけなので……あ、握手ですか?あ、はいどうも」


店員1

「ありがとう……そしてこれからも、よろしく」


店員2

「店長」


「誰が店長だよ」


店員1

「給料凄いですよ?」


「まじ?」


店員2

「売上げしだいでは変動しますが……固定給で…これぐらいですね」


「片手……50万!?」


店員1

「です」


「やります!!やらせてくださいっ!!!」


店員2

「もちろんだ…よろしく頼みますよ?えと……お名前は?」


「古野目カネトです」


店員1

「よろしく、この眼鏡と。」


「コノメカネト、です」


店員1

「いいですね…何か」


店員2

「あぁ……この眼鏡と、共に……いいな」


「聞いてます?」


店員1

「さて、では声だしの練習からしましょうか」


「あ、はい…店員さんみたいにすればいいんですか?」


店員2

「えぇ……まるで眼鏡が背広を着ているような…そんな声で」


「ホラーやん」


店員1

「では、参りますよ?いらっしゃいませ、ご主人様」


「いらっしゃいませ、ご主人様」


店員2

「いらっしゃいませ、ご主人様」





店員1・2・客

「本日はどのような眼鏡をお探しですか?」











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