第三章 生徒に対する聴取
生徒に対する聴取は授業中に行う。
毎朝、聴取のスケジュールが発表される。
該当する生徒は、時間通りに調査官のいる教室へ出向かなくてはならない。言うまでもなく、授業は出席扱いになる。
通常は、時間割に従って、一時限ごとに一人ずつとなるだろう。
聴取は全て録音する。加害者に対しては動画撮影が望ましい。
暇な教師(がもしいれば)聴取に立ち会ってもらう。聞いているだけでいい。学校中で関心を持っていることを示すことが重要である。
生徒を迎え入れ、麦茶を出すと、まずは状況を説明する。被害者、加害者の設定と所定の手続きについてなどなど。
質問内容は生徒ごとに違う。
そして態度も微妙に違う。席順も違うかもしれない。
(詳細は実践編にて)
聴取は第三者から始める。目撃証言、噂話、SNSでの情報を聞き出す。任意でデータも提供してもらう。
(何なら強制でも)
教室では、疑心暗鬼が広がるだろう。誰が何を話したのか。生徒はプレッシャーに晒されるかもしれない。
放課後には被害者を呼んで、事実関係の確認を行う。
いじめ行為が放課後に行われているのであれば、物理的に引き離すのは効果的である。
保護対象のため、車で自宅まで送り届けてもいい。
チームはミーティングを行い、情報を整理する。
証言に応じて、聴取の順番を決め、報告書を作成する。
尋問には細かいテクニックがたくさんあるが、それらについては実践編にて。
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