【GM用】シナリオ
【オープニングフェイズ】
・シーン1:護り切った幸せ PC①
新幹線に乗り込む朝霧由真をPC①が見送るシーン。
T駅発のこだま43号の発車ベルが鳴り響く。
由真「もう行かなきゃ」
由真「……楽しかったよ」
由真「手紙書いてね……それじゃあ」
出発前にホームで別れを伝える。
電車の扉が閉まり、シーンをカットする。
・シーン2:火急の知らせ PC③(登場判定なし)
PC③は霧谷雄吾に呼び出される。
霧谷「PC③さんお疲れ様です。」
霧谷「とあるジャームが大規模な列車テロを今まさに実行中という情報が入りました。」
霧谷「今回は後手に回りました。あなた以外に動ける人材もいません。」
霧谷「事は急を要します。すぐにT市に向かってください。」
PC③がT市に向かったところで、シーンをカットする。
・シーン3:それは懐かしい調べ PC②
あなたはチルドレン時代に兄弟子だった長坂双刃の音沙汰を耳にする。
・情報:噂話
7以下:最近T市付近で双刃が目撃されている。
8以上:双刃の行動は怪しく、どうやらUGNの活動ではない。
11以上:双刃とFHエージェントとの接触を確認される。
15以上:今回のテロ事件に双刃が関わっていることが判明する。
霧谷雄吾から、T市でテロが起こっていることが連絡され、PC②がT市に向かったところでシーンをカットする。
【ミドルフェイズ】
・シーン4:急行~黄泉行き~ PC①
由真を見送ったPC①がホームから出ようとすると、霧谷に新幹線(こだま43号)を追跡するように依頼されていたPC③と鉢合わせる。PC③は強制登場、PC②はこれ以降自由なタイミングで登場とする。
全員は一応顔見知り程度の仲であり、お互いにUGN関係者だと知っている。
[カーチェイスルール1]
T駅から発車したこだま34号は20駅先の首都駅に向かっている。現在地は2マス進んだ地点である。今後PC達が登場判定以外で判定を行うたびに列車は1マスずつ首都駅に近づいていく。
・霧谷に追跡用の列車を要請する
2人が参加可能。霧谷の助力を得て行う特殊な調達判定。達成値によって用意される列車のグレードが変わる。
1人が情報:UGNを判定し、もう1人が調達を判定する。それぞれの達成値を合計したものを、この判定の達成値とする。
達成値9以下→やり直し
達成値10以上→のぞみ号
達成値15以上→ひかり号
達成値20以上→トワイライトエクスプレス
シーンをカットする。
【情報収集フェイズ】
霧谷が用意してくれた列車を待つ間に情報収集を行うことができる。
・a1-1犯人の正体
情報裏社会:8or情報UGN8or知識心理学8
コードネーム“空間の裁判官”と呼ばれる元UGNチルドレンとFHエージェント“マッドクレイジー”の犯行と考えられる。
・a2-1犯人の目的(a開示後調査可能)
情報裏社会:8or情報UGN8or知識心理学8
ジャーム化してしまったことに対して絶望してしまった双刃の道連れ自殺である。
・a3-1長坂双刃について(a開示後調査可能)
情報UGN:可変or情報噂話:可変
7以上→数年前までは優秀な領域使いとして活躍していたが、最近になって能力にムラが生まれ行方不明になった。記録上は死亡扱いになっている。
9以上→最近になってT市で目撃されているが、目の色が変わっているという情報がある。
11以上→双刃は遠隔操作で列車を操っている。
・b1-1事件の危険性
情報警察:8or情報メディア:11
大量の死者が出る(乗客300人、到着予定地の住人およそ3000人)。そのうち1/6がジャーム化する。
・c1-1由真の安否
宣言すると判定を行った扱いになるが、情報を得ることができずに判定は失敗する(列車の内部の様子は分からないからである)。
・d1-1管制室
知識機械工学:9
8以下だった場合、こだま34号が一駅進む。9以上の場合イベントシーンが発生。Master of Courtへ移動。
【イベントシーン】
・シーン6:Master of Court PC②
管制室の中に長坂双刃の声が響き渡る。
双刃「その機械は僕の力で封印してあるよ。列車の行き先を変えることはできない。」
双刃「久しぶりだね、PC②。大きく、そしてたくましくなったよ。」
(由真の安否を尋ねる)
双刃「由真?ああ、乗客なら全員眠ってもらっているよ。騒がれると面倒だからね。」
双刃「僕は、彼に出会って気づいてしまったんだ。PC②も行ってみたいと思わないかい?あのエクスプレスで地獄という理想郷(ユートピア)へ。」
双刃「ハハ……ハハハハハハ……ハハハハハハハハ……」
長坂双刃と戦闘になる。
敵は双刃1体のみ。距離はPC達を1エンゲージとして、後方5mとする。
強烈なレネゲイド反応体の接近に伴い衝動判定を行う。
意思:9
衝動判定に失敗した場合、バッドステータースの暴走を得る。その後全PCは浸食率を2D10上昇させる。
この戦闘ではセットアッププロセスの初めにこだま43号が1駅進む。またこの戦闘は、長坂双刃が2ターン目に《暴発*》というエフェクトを使用するか否かでルート分岐する。
・ルートA
双刃が《ナーブジャック》を使用し、PC②を自身に接敵させる。接敵した場合、《暴発*》の効果で2D10のダメージをPC②に与える。双刃は戦闘不能になる。
双刃「僕は……なんてことを……ダメだ気持ちが乱れて制御できない。」
双刃「せめて奴を止めてくれ、僕の分まで……PC②生きろ……」
猫の路を使用しPC達をこだま34号に送り届けて、双刃は息絶える。
→クライマックスフェイズへ
・ルートB
1ターン目で双刃を倒した場合、または双刃が《ナーブジャック》を使用したが失敗した場合、双刃はそのまま息絶える。
→トリガーシーンへ
【トリガーシーン】
・シーン7:歓迎されないカウントダウン PC③
霧谷から間もなく手配した列車がT駅に到着すると連絡が入る。その間に各PCはもう一度だけ情報収集を行うことができる。情報収集終了後シーン4で手配した列車が到着する。
[カーチェイスルール2]
T駅から発車したこだま34号は20駅先の首都駅に向かっている。以降のぞみ34号が1マス首都駅に近づくたびに、以下の列車はそれぞれ以下の通り進む。
のぞみ号→1駅進むごとに4マス追い上げる
ひかり号→1駅進むごとに7マス追い上げる
トワイライトエクスプレス1駅進むと追いつく
列車に追いついた場合、列車から列車に飛び移らなければならない。
肉体:6に成功すれば、成功した本人が飛び移れる。失敗した場合1d10のダメージを受ける。
運転列車:9に成功すれば、全員が飛び移れる。失敗した場合、全員が1d10のダメージを受ける。
この間のぞみ34号が首都駅に到達してしまった場合、大爆発を起こし3000人を超える犠牲者が発生する。由真はジャーム化しあなたたちとは別のエージェントに処理されるだろう。
【クライマックスフェイズ】
・シーン8:Slave of RENEGEID PC①
戦闘車両には幾本ものケーブルを電車に繋いでいるジャームがいる。FHエージェント“マッドクレイジー”である。
マッド「私を止めようというのですか?」
マッド「なんのために?あなた方もとっくに化け物なんですよ。」
マッド「乗客は道連れです。もう世界は壊れている。壊れた世界が私を排除するとき、もう少し何かを奪って何が悪い。」
強烈なレネゲイド反応体の接近に伴い衝動判定を行う。
意思:9
衝動判定に失敗した場合、バッドステータースの暴走を得る。その後全PCは浸食率を2D10上昇させる。
戦闘配置は全PCが1エンゲージとなりその5m前方に“マッドクレイジー”が存在している。
戦闘勝利条件は“マッドクレイジー”撃破である。彼が列車を制御しているため、彼を抑えることで列車の暴走は止まる。
この戦闘では、敗北条件に残りの駅の数=ターン数を加える。これを超過した場合、乗客は助けられず、被害を出してしまい任務の失敗となる。
攻撃ヒット時
マッド「私は踊る!!レネゲイドよ永遠なれ!!」
敗北・タイムアップ時
マッド「そこで君たちも見ていなさい。聞こえてくるでしょう。世界の崩れる音が……」
戦闘勝利条件が満たされた所で、バックトラックを行う。
【エンディングフェイズ】
・シーン9:噛み締めた唇 PC③
霧谷との会話を描写。
霧谷「お疲れさまでした。」
霧谷「どのオーヴァードでも、今の世界ではジャーム化は仕方のないことです……」
霧谷「だからこそ、変える必要があるのです。地味ですが、正攻法で。」
霧谷と今回の事件の後処理をしてシーンをカットする。
・シーン10:兄弟の契り PC②
霧谷との会話を描写。
霧谷「双刃さんの墓標は立てないのですか。」
霧谷「そうですか……あまり背負いすぎないように、いえそれはとても酷なことですね。」
霧谷「双刃さんにとっては、君の中だけが彼の領域です。」
双刃との関係を整理してシーンをカットする。
・シーン11:もう会わないと決めたのに…… PC①
由真との会話を描写。
由真「ど、どうして!!どうしてPC①君(さん)がここに?……それに怪我してる。」
由真「PC①君(さん)どうして泣いてるの……」
由真「だめだよ!自分の中で決めた道を進まなきゃ。私もいつか、君に追いつける強くなって……その時はまた一緒に……」
由真の覚悟を聞いて、その意味を理解できていない彼女に言葉をかけてシーンをカットする。
【経験点】
基礎経験点……10点
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