死神の異世界生活

こんぶおにぎり

第1話 異世界左遷?

ここは死神の世界。


「おい、ライザ。君は日本担当だったね?」

「はい、そうですが?」

「君は他の世界の死神になってもらう」


は?


意味が分からない。

「何でですか!納得できません」

私は必死に抵抗するが、意味はなかった。

「行くのは決定事項だ。行かないと言うのなら、君には消えてもらうしかないな」


冷や汗が出てくる。

消える?なんでそんなことになるの?


「はい…」

消えるような声で返事をする。


「では、早速行きたまえ」

「も、もうですか」

手を向けられると、光に包まれた。

眩しすぎて何も見えない。



やっとのことで目を開けると、そこはもう日本ではなかった。


「本当に異世界じゃん……異世界には死神の世界はあるのか?ん?」

ポケットの中に紙が入っていた。


君が行く世界に死神の世界はない。それに、君の姿は誰にでも見えるようになっているから。よろしく。


「はあ~!?なんなんだよも~」

がっくりと肩を落とし、泣いた……

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