古からのスキル「盗む」を再考察した結果
妄言
プロローグ
剣と魔法のファンタジー。 憧れがあったのは否定しない。
10代の若さがあれば。20代までなら楽しめただろう。30代を過ぎ、40代に入った者には非常に辛い世界だ。
なにせ適応力以前の問題で、
適応障害だけでも、言うまでもないだろう。
そもそも『現代医学でもどうしようもない』適応障害に加えて『存命中ほぼ唯一』という症例の真性半陰陽発症例として、マスコミやら医学会から散々な目にあわされた。
両方の性特徴を半々ずつ『機能欠損』せず『内外性器異常』も発症しなかった世界初の人間。なるほど、他人事なら興味深いかもしれないが、当人には堪らない。
なにせ両方有るモンだから、バランスを取る為だろうと言われたが『体格』は立派な男性となったが、性器の発育は『小学生』並み。
色々言われてる『男脳』『女脳』。体は男として発現したが、脳は女。
それに付け加えての、クォーター。曾祖母がロシア人だったらしいが、隔世遺伝まで発現したらしく、両親は正真正銘の日本人なのに、私の外見的特徴はまずロシア人にしか見えない。
プラチナブロンドと掘りの深い造顔だったが、悪い方の典型的なロシア人の特徴で収支はマイナス。
やたらと体毛は濃い上に体臭もキツく、汗も大量。背丈は恵まれたが、日本家屋標準には合わずに屈ないと部屋の出入りも出来ないし、横幅も体重も過多となれば、もう説明は必要ないだろう?
そんな俺、いや私が踏みつけられ利用され、底辺から這い蹲って40歳の目前で、ようやく正規雇用を勝ち取った。
……実態は、まあ言われた事をコツコツと…… いや、言われた
1か月の半分を各種業者に運ぶか、各企業への機器搬入が主なドライバーとしては、先に挙げたハンデはあまり関与しなかったのが幸いか。
ただ、41歳を過ぎた時に請けた新規タワマンへの防災用コンテナ輸送中、俺は私へと成り、違う世界へ跳ばされてしまった。
高速で私の運転するトレーラーを追い越そうとしたバス毎。
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