第104話 フラグ
「コウスケ様ッ!なんですか?この緑色のアイスクリームは!?この爽やかな苦味と濃厚なミルクのコクの相性が良すぎますッ!ゴブリン色とも呼ばれる緑色の甘味がこれ程までに美味しいとは…。それに…アイスに添えられているあんことも相性抜群です。緑色のアイスに黒いあんこ…コウスケ様、ありがとうございます。」
ユニは急に頬を赤らめてコウスケに深くお辞儀をした。
(緑色にコンプレックスを持ってたから、緑色の美味しいスイーツがあることを知って少しは自信がついたかな。)
緑茶氷入りの日本酒を飲みながらクロンは、ユニを激励する。
『フハハッ!緑色はこの世で一番気高き色であるとともにコウスケが最も好きな色ぞッ!もっと自分の色に自身を持つのだッ!』
ユニは嬉しそうに頷き、抹茶アイスを再び口に運び始めた。
「そういえば、ヒスイ。龍脈を使った世界の調律はどうなってるの?」
ドリアンに抹茶アイスを食べさせてもらっているヒスイが、胸を張りながら答える。
≪順調です。紅ゴブさんとエンヴィーさんが龍脈にもカウンター魔法やトラップ魔法を組み込んでくれたので、攻撃されることもなくなりましたし、ハッキングモンスターのハッチャン達も手伝ってくれるので、全盛期よりも百倍順調ですよ。≫
(龍脈もダンジョンシステムのように誰かの干渉を受けているという仮説は立てて準備をしておいて良かったな。今はハッチャン達が少しずつ書き換えをしてくれて独自システムになってきたから、ハッキングとかの攻撃をされる可能性は低くなったけど、まだまだ安心はできないな。)
「ヒスイ、紅ゴブ、エンヴィー、ありがとう。引き続き、お願いね。ドリアンもヒスイのサポートありがとう。」
≪『『”はいッ!”』』≫
(グラトニーが物凄い顔で睨んでいるけど無視しよう。それにしても、誰が龍脈のシステムに干渉しているんだろう。また、龍脈神なんて自称神様が現れたりしないだろうな…。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。