第15話 エヘッ! 15
「遂にNHKでラブライブ・スーパーみたいなのが始まったね。」
「そうですね。遂に原宿、表参道、渋谷、キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「アイドルモノは、声優にコンサートをやらせ儲かるから美味しいんだろうね。」
「銭が全てですからね。」
「いい加減、同じタイトルの別作品作戦はやめないもんかね?」
「タイトルを変えたら売れませんからね。」
「ラブライブ、ガンダム、ウルトラマン、仮面ライダー、ゴレンジャー・・・・・・。」
「完全に別作品ですからね。」
「一つ売れたら売れなくなるまで永遠に銭のために続ける。」
「正に守銭奴!」
「茶店の歌姫もタイトルを変えないで4までやってるから戦略としては同じですよ。」
「チャンチャン。」
「で、今回の訂正は?」
「村が襲われたという流れを、茶店が村にたどり着いて地元民と楽しく商売をやっていて、そこに無鬼が襲ってくるという流れに変えましょう。その方がスムーズです。」
「そうだね。それでは行ってみよう。」
形がアンパンマンになってきた茶店の歌姫。
「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
おみっちゃんは茶店の看板娘として一生懸命に働いている。
「働かざる者! 食うべからず!」
守銭奴の女将さんと一緒に。
「私の名前はおみっちゃん! 私の夢はお江戸で歌姫になることです! エヘッ!」
いつも明るく笑顔で元気に前向きなエヘ幽霊。
「今日の村は天狗村かい。ガッポリ稼ぐよ!」
おみっちゃんたちは茶店のリアカーを引いて新しい村にやって来た。
「一歩一歩、私は夢のお江戸に近づいているんだ! エヘッ!」
おみっちゃんは江戸に着くまで茶店でアルバイトをする。夢に近づく手ごたえを感じてワクワクしているエヘ幽霊。
「早速、茶店の準備をしますね! エヘッ!」
お茶とお団子を慣れた手つきで仕込み茶店の開店準備を整える。
「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
茶店がオープンした。
「お茶とお団子を下さい。」
次々とお客さんがやって来て、茶店は長蛇の列ができるくらい大繁盛した。
「はい! 喜んで! 次のお客様もどうぞ!」
おみっちゃんは大忙しである。
「儲かって仕方がないね。ガッポリだよ! イヒッ!」
笑いが止まらない女将さん。
「おみっちゃんは夢はあるの?」
お客の天狗が尋ねてみた。
「私はお江戸に行って歌姫になることが夢です! そのために茶店で働いてお金を貯めるんです! エヘッ!」
明確な目標を持っているエヘ幽霊。
「いいな。しっかりとした夢を持っていて。」
おみっちゃんの夢を聞いて羨む天狗。
「天狗さんの夢はなんですか?」
おみっちゃんは尋ねてみた。
「私の夢は、天狗の団扇で扇いで風力発電にするか、それとも天狗の火遁の術で火力発電にするか、就職先を悩んでいるの。」
天狗の夢は大手エネルギー企業に就職することだった。
「スケールの大きな夢ね。そうか。風も火も戦闘以外ではエネルギーとしてしか使い道がないんだわ。」
少し賢くなったおみっちゃん。色々な人と出会うことで色々なことを学んでいく。
「二つを一つにしたらいいんじゃないかな?」
おみっちゃんは新案を提案する。
「二つを一つに?」
食いついた天狗さん。
「風力と火力の別会社に就職を考えるんじゃなくて、風力と火力を両方扱えるエネルギー会社をあなたが作ればいいのよ。夢は見るものではなく、夢は叶えるものだから。エヘッ!」
たまにまともなことを言うエヘ幽霊。
「そうか! その手があったか! ありがとう! おみっちゃん!」
天狗はおみっちゃんに感謝する。
「褒められてもお茶とお団子しか出せませんよ。しっかりお代はいただきますけどね。エヘッ!」
しっかり者のエヘ幽霊。
「キャアアアアアアー!」
その時、悲鳴が聞こえてくる。
「おまえたちの夢や希望は俺様が奪ってやる! やれ! 雑魚鬼ども!」
無鬼が襲い掛かってきた。
「ザコザコ!」
手下の雑魚鬼たちも村に襲い掛かる。
「やめろ! 無鬼!」
おみっちゃんが止めに入る。
「出たな! おみっちゃん! 今日こそ、ここがおまえの墓場だ!」
無鬼はおみっちゃんをライバル視している。
「夢と共に消え去るがいい! くらえ! 必殺! 無鬼力!」
無鬼の必殺技は相手を無気力状態にしてしまう。
「ギャアアアアアアー! なんもやる気が起きません。アヘアヘヤー・・・・・・。」
おみっちゃんは無気力になってしまった。
「おみっちゃん!?」
天狗はおみっちゃんを心配する。
(夢は見るものではなく、夢は叶えるものだから。エヘッ!)
おみっちゃんの言葉を思い出す天狗。
「クソッ! 負けるもんか! 誰にも私の夢は奪わせたりはしない! 必殺! 竜巻! アンド 火遁の術!」
天狗が必殺技で無鬼を攻撃する。
「ギャアアアアアアー! こいつの夢がこんなに大きいなんて!?」
無鬼にダメージを与える。
「天狗さんの夢は私たちの想像よりも大きいのです。エヘッ!」
復活しているエヘ幽霊。
「ゲゲゲッ!? おみっちゃん!? 確かに無気力にしてやったはずだ!? なぜ!? 動けるんだ!?」
目を疑う無鬼。
「私、幽霊なので無気力とか関係なかったみたいです。エヘッ!」
幽霊でラッキーと思ったエヘ幽霊。
「そんなのありかよ!?」
クレーマーな無鬼。
「ありなんです。私が可愛いから許してください。エヘッ!」
笑って誤魔化すエヘ幽霊。
「良かった! おみっちゃんが生きていて! 私、感動した!」
涙を流して喜ぶ天狗さん。
「だから私は幽霊だから元々死んでますって。エヘッ!」
夢と感動のエヘ幽霊。
「いまだ! おみっちゃん!」
天狗はおみっちゃんに託す。
「はい! 1番! おみっちゃんが歌います! 曲は原発反対! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
おみっちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主であった。
「ギャアアアアアアー! 酷い音痴! 頭が割れそうだ! 覚えてろよ!」
無鬼は去って行った。
「忘れます。二度と来ないで下さい。エヘッ!」
礼儀正しくお見送りするエヘ幽霊。
「おみっちゃん。ありがとう。」
天狗はおみっちゃんに感謝する。
「天狗さん。あなたががんばったからだよ。頑張ってくれてありがとう。夢は頑張ればきっと叶えられるんだよ。エヘッ!」
恐ろしくメッセージ性の強い物語になってしまったエヘ幽霊。
「おみっちゃん、戦ってサボった分はお給料から減らしておくからね。」
守銭奴で銭に対して情け容赦ない女将さん。
「それだけはご勘弁を! 今から一生懸命に働きますから! お団子いかがですか! おまけにお茶もいかがですか!」
お茶をおまけのポテトフライの様に言うおみっちゃんであった。
「ワッハッハー!」
こうして天狗村に平和が戻った。
つづく。
「なんとなくできちゃった。エヘッ!」
余裕で完成エヘ幽霊。
「問題点はおみっちゃんが歌を歌えば全てに勝ってしまうので、おみっちゃんの歌に使用制限をつけることですね。」
どうやらポイントはおみっちゃんが歌を歌えない状態にあるみたいだ。おみっちゃんが歌が歌えない方が物語に広がりを感じる。
「おみっちゃんは幽霊だから病弱で体の弱い子にしよう。」
それか歌殺はエネルギーをたくさん使うので1日1回とか。おみっちゃんの気分次第とか。幽霊のくせに旅行に行くので茶店を留守にするとか。女将さんのお使いで買い出しに行かされていないとかにしよう。
「次の問題は敵だ。今は雑魚鬼と無鬼だけ。これをシリーズ展開すると邪鬼、嫌気、悪鬼とか、天鬼、元鬼、岩鬼とか。もっといえば火鬼、氷鬼、勇鬼とか。○○に鬼を足せばいいのだ。何でもできる。アハッ!」
余裕な新鬼量産のメカニズム。
「次はおみっちゃんがピンチ? な話を書いてみよう。」
ジャンプ的な友情・努力・勝利の在り来たりな他の作品と同じ内容にしよう。
つづく。
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