こちら修理屋シュレッガーです
ほしくい
プロローグ
それは
酷く疲れ果てた吐息が暗い静寂へと消えて行く。
「はぁ……はぁ……」
見渡す限り
力尽き雑多なゴミの山に
彼の眼前には灰色のローブを纏った殺人鬼が立っていた。
「残念だナぁ? せっかクあと少しでクリアだったノにな?」
蔑みの声音で青年へと半透明の刃を向け嘲た殺人鬼。
彼は逃げ出そうと手足に力を入れるもピクリとも動かない。
負傷した彼の体は既に限界を迎えていた。
「ここマでの様だね、でも安心しテね! 苦しマないヨうに首から落とスよ」
はしゃぐ姿は大きな子供、だが刃を構えた瞬間に空気が鉛を含んだ如く重くなる。
剣など振ったことも無い青年でも理解した。殺人鬼がただの野党や
「じゃアね。哀れな小鹿君♪」
軽口な言葉とは裏腹に殺人鬼の強烈な一撃が振るわれる。
どうしようも無い理不尽を青年も苦笑して諦めた。
音よりも早い一振りが青年の首へ迫り。
ザシュッ……。
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