最後の片思い
夢想家
第1話出会い
コロナも1年以上過ぎ、自粛にも限界がきていた。たまに、仕事終わりに、飲みに行って
ストレス発散していた。
それも出来なくなり、1年以上だ。
仕事は、老人ホームで、住み込みの仕事だ。
普通の老人ホームではない。
現代版の、姨捨山になっている。
言い方は、悪いに決まっている。
でも、現実的にマトを得た表現だ。
年金も、まともに支給されず、生活保護受給し、のうのう生きているのだ。
本当の老害である。
若い時に、年金も払わず、酒、ギャンブルに溺れ自由気ままに生きてきた連中だ。
日本は、そんな連中の面倒まで見ているのだ。弱者救済だって?医療費もただで、月に12万円以上支給されているのだ。
こんな福祉予算が、国の財政の30%を占めている国ないのだ。そんな連中が集まる老人ホーム。ストレスが、たまらない方がおかしい。
たぶん動物園の飼育員の方が楽だと思う。
しかも、精神疾患、認知症である。
正直、人間ではなくなってる。ほぼ妖怪だ! 誰か妖怪退治してくれたらと思う。
コロナ前までは、女の子のいる、飲み屋でストレスを発散させていたのだ。しかしコロナ禍で店自体やってないのだ。こちらは、精神的にかなりまいっている。
そんな、ストレス限界まで来て、たまたま風俗に足を運んでみた。ほんのひとときでも、現実逃避出来るからだ。
金さえ払えば、こんな初老の男でも相手にしてくれる若い子はいるのだ。
そんな思いで出かけた。本当に、ほんのひとときの、現実逃避を求めていただけなのだ。
スマホで、店をネットサーフィンして女の子を見ていた。みんな、かなり修正された写真ばかりだった。参考にならないので、思いっきり出会えそうも無い、黒ギャルを選んで遊ぼうと思った。店に電話で、確認したら空いていたので予約を入れた。名前を聞かれて、本名で予約した、もうこの年になると、羞恥心も何も無いし、別に何が恥ずかしいのか理解できないのだ。そんな考え方が、かなり我が強く友人もいないのだ。若い時は、見た目だけでかなりモテた、女に不自由な思いをした事がなかった。
そんな事しているうちに結婚もしなかった。
まぁ今は、そんな事はなく、ストレスをつのらせながら、仕事をしている、冴えない初老の男だった。まともに仕事なんかした事がなく、任侠の世界で、一時はかなり羽振り良く生きて来た。暴対法で、しのげなくなり、組は解散して堅気になった。そんな男なので、黒ギャルなんて、まるで別世界の人間だった。
実際に、会った事も話したことも無い、外人か異世界人だと思っていた。
昭和生まれの、初老の男には。
何十年振りの、風俗店だった。
さすがに少し緊張した。
別に恥ずかしさは無い、この年だ。
でも、やはりワクワクして待っていた。
ちょと、エッチは出来るか?不安もあり非現実的な、時間に足を踏み入れた。始めての黒ギャルとの対面、ギャルは、ちょっと考えていた。
そして、始めてですよねと、あいさつした。
不安は、吹き飛びでも、少し緊張しながら、話した。すぐに緊張と、不安はなくなった。
これが、ギャルか?想像していたものではなかった。きわめて、常識的な、女の子だった。
かなり、驚きながらも、久しぶりのエッチに、
没頭して、楽しく過ごせたのだ。普通は、事が終われば、さっさと帰らせようとするが、彼女は、楽しそうに、(この時は、芝居だと思っていた)コールが鳴っても大丈夫といい、話した。
俺は、大満足で、現実の生活に戻った。
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