大工の神さん〜勇者でも魔王でも壊せない物を作っちゃいました〜

くじら時計

第1話 続きはPVと作者の気分次第である。

ここは始まりにして終わりの街。


全てが集うこの街には街の中央をクリスタルによって永久的に保存されたある植物が鎮座していることでも有名である。


それは


杉で出来た棒である。


片手で持つのに適している棒。


警棒のサイズをイメージしてほしい。


持ち手には鮮やかな赤のテーピングが巻かれている。


杉の棒が水晶のような透明のクリステルで包まれ、街の中央にシンボルとして飾られている。


杉の棒は別名『勇者泣かせ』とも『魔王泣かせ』とも呼ばれており、様々な異名を持つ。


またネットでは『強スギ』、『固スギ』、『泣かせスギ』から『三杉君(みすぎくん)』や『出木杉君(できすぎくん)』と呼ぶ者たちもいる。


これは


そんな杉の棒を作った職人の物語である。





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