自衛戦隊メチャクチャジャー
寝る犬
第1話「自衛戦隊メチャクチャジャー」
真紅のフルフェイス。同じ赤を基調とした全身スーツ。
常人では成し得ない高さまで飛び上がった男は咆哮を放った。
「くらえっ! メチャクチャァァァキィィィック!」
物理法則を無視した速度で急降下。
足先の空気が圧縮され、赤く輝くほどのキック。
イカと人間と機械が合体したようなおぞましい怪人は、それでもその攻撃に半歩下がっただけで耐え、吠えた。
「レッドちゃん!」
後ろから声をかけたのはピンクの全身スーツを着た小柄な女性。
レッドがさっと身を交わすと、ピンクは両手で握った可愛らしいステッキを前に突き出した。
「ダークエメラルドパワー! スネアネイル!」
ぽわぽわ~というなんとも気の抜ける効果音とともに、怪人の周囲の地面からデコレーションされた長い爪がにゅっと生える。
足をネイルに固定された怪人に向け、青い全身スーツの男が飛びかかった。
「デヤァァーッ!」
ブルーの気合一閃。
肩の後ろから手刀が振り下ろされ、ノコギリのような光が飛び出す。
くるんくるんと宙を舞った光のノコギリは、怪人の体を無数の肉片に変え、一瞬の間の後、爆発四散させた。
「やったね! ブルーちゃん! レッドちゃん!」
「ふっ、大したことはなかったでござる」
喜ぶピンクとブルーを前に、何故かレッドは顔を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます