天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜

monokuro

プロローグ

サクッ


音もなく、人を殺める。これが私の仕事。

最初は抵抗があったが今はもうそんなものはどこかへ行ってしまった。


「確か…この人は子供を誘拐。そしてその誘拐された子供は2度と帰ってこない…」


私はルーラに出された情報を思い出していた。


「帰りますかね…あっ明日は確か会議があったのでその準備しないといけないから…早めに起きないとダメですか…早めに倒しておけばよかった…」


後悔してもキリがないのですぐに切り替えてその建物から出て行った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「おはよう御座います!冒険者ギルドに何かようでしょうか?」


今日は朝から会議があって少し疲れた。

だが表情は崩してはいけない。営業スマイルで対応だ。


「登録をしたい」


12、3歳の子ども達が訪ねてきた。合計で4人。今、話しているのはリーダー?の男の子だ。


「わかりました。では…こちらの紙に…書けなかったら私が代筆しますので」


しかし男の子はそれを断った。


「いや、書けるので心配しないでくれ」


しばらくすると書き終わったのか出してきた。


「少し待っててください」


私はその紙を持ち、奥に消えた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「にしても、この機械凄いですよね。開発した人尊敬したいですね」


紙をその機械にいれていくと、一つずつギルドカードが出てきた。


「ひとつ、ふたつ…全部ありますね」


そしてまたカウンターの所に戻った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「カードが出来たので、どうぞ」


「ありがとう」


その男の子はカードを受け取るとどこかへ行ってしまった。


「あぁ…ちょっと…」


ランクなど分かっているのでしょう。私はそう判断して追いかけるのをやめた。


「ナギ、ちょっといいか?」


「なんでしょう?」


ギルド長が来た。この人の名前はタネイさん。怪我が理由で辞めたけどかなり強い。


「実は、冒険者の中で殺しをしている奴がいる」


「わかりました。つまりそいつを…」


「そうだ。できる限り早めだと助かる」


「わかりました」


私は仕事をテキパキとやって、夜の人と交代した。


「さて、目星はついてるのであとは確信を持つために調査ですね」


ナギは夜の闇に消えた。

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