季節巡り

ta-KC

季節巡り

香りがする

壁をすり抜けて

湿った土の香り

そしてアスファルトが濡れた匂い

もう季節が移り変わる


何度目かの季節の巡り

年を重ねるごとに感じる四季

視覚以外のものが伝えることに

今ようやく気付けるようになった


人と人は離れていくのに

時代が変わってもつづくこの感じ

いつかそれさえなくなるとき

きっと僕は知るのだろ

近くにある尊さを

そして失くしていく悲しみを


胸の中がざわめく

進んでいくときの中で

変化についていけないで

悲しくて

過去がまぶしくて

今が

今が

苦しくて


人と人は離れていくのに

時代が変わってもつづくこの感じ

いつかそれさえなくなるとき

きっと僕は知るのだろ

近くにある尊さを

そして失くしていく悲しみを

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

季節巡り ta-KC @take0520

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ