病院実習から帰って来ても、住み込みの見習い看護学生は、遊んでは居られない。　　

先生、奥様、先輩方に、挨拶をして、白衣に着替えて仕事に戻る。今では考えられない事だけど、資格すらまだ無い看護学生が、採血、点滴、注射してたんですよ！

勿論、失敗する事あったけど、あの頃の患者さんって実におおらかだったんだよね。

「ヨシコさん卒業したら、頼りにするけん、失敗なんか気にすんなよ」と

言ってくれる患者さんも沢山いた。

勿論、叱りつける患者さんも居たし泣いた事も数え切れない程あったよ。

その頃、先輩方に付いて夜勤の練習も始まった。

電話が掛かって来たら、大体が時間外にケガしたとか

飲み過ぎて、気分悪くなる人とかだった

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