第41話 もう1つの能力
家に着き、ベッドに横たわりながら色々考えた
「ん〜…なんなんだ1つに縛られてるって。他に能力あるって事なのか?教えてくれよエンマ様ぁ…」
寝転がっているといきなり黒くて丸いものが空から現れた
「ん?なんだこれ…やばいやつか!?」
「しゅうと〜!来たぞぉ!」
そこから現れたのはまさかのエンマ様だった
「え、エンマ様!?なんでこんな時間に…てかレジンさんは!?」
「時間が時間だからだめだって!だから寝るって言ってこっそり抜けてきた!!」
「バレたらやばいっすよ!?レジンさんめちゃくちゃ強そうだし…」
「大丈夫〜!それより呼んだだろう?何かあったのかぁ?」
「あ、そういえば…前言ってた1つに縛られてるってあれどういう意味なんですか?」
「あれかぁ〜…少し君のタクティクスについて話をしよう。まだ全ては話せないけどね」
「?」
「最初に私はハズレだといったがあれは嘘だ。それは少し気づいているだろう?」
「…まぁ、正直普通に能力あるじゃん!?とは思いましたね…」
「あの時ハズレだと嘘をついたのは、君がこのタクティクスについて何も知らなかったからだ」
「何も知らなかった…?」
「うむ。普通はみなタクティクスを手にした時、一緒に使い方や能力の詳細と翼の使い方の記憶が脳に刻み込まれるんだ。でもしゅうとは何もしらなかった。」
「え、そうなんすか!?だからあのライアーってやつも…でもそれと嘘をついたのには何が関係あるんすか…?」
「話は長くなるがいいか?」
「全然聞くっすよ」
「うむ…前に話したしゅうとと同じ能力、ヘルンを手にした者がいた。と言うのも、そやつは元々ヘブンウィングと言うただの天使の翼の能力だった。でもその時戦争が行われていてねぇ…それをさせたのも全てある悪い神の仕業だったんだ。でもそのヘブングライダーはその神を自分の能力に閉じ込めたんだ。それが後のヘルンなんだ。」
「そんな事が…」
「そそ、それでしゅうとが来てヘルンって出て、内心めちゃくちゃ焦ったんだ…また悪い神が暴れちゃうんじゃないかって。でも君はなーんも知らん顔してるし、頭の中覗いてもゆめかゆめかって感じだったし大丈夫かぁって」
「いや、あの時は違うっすよ!」
「まぁまぁそう焦るなって〜。閻魔達の間でも君が存在する事は許されたし、万が一しゅうとがヘルンの事実を知っても大丈夫だと思ったんだ。ゆめかちゃんをこんなにも思ってるのに闇堕ちなんかしないって」
「当たり前っす。どんだけ特別だろうとゆめかを守れなけりゃ意味が無いんで!」
「うんうん、いいね!ほんと安心だ。ヘルンが君の元にきてよかったよ。」
「うす!で、縛られるなって…?」
「そうそう!あまり詳しくは言えないけど助言程度にね!天国の力が付与された武器をなぜあんなに容易く壊せたか、答えは出たかい?」
「いや、まだっす…」
「今日傘の霊と戦っただろう?その時あの子は倒せたかい?」
「倒せなかったっす…あの霊の特性が俺に合わなくて…いや、俺の力不足で…」
「特性が理由で倒せなかった。もう1つそうなるはずだったものがあったはずだ。」
そうなるはずだったもの…?物…
「あ、らいらの!!」
「そ!!天国の力が付与された武器だ!あれは地獄の力が付与された力でも5発以上は食らわせないと壊せない。なのに何故君は壊せたのか?」
「なんでだ…思い出せ…」
「最終ヒントはエリカちゃんの言葉!」
「天木先生の言葉…」
思い出せ…思い出せ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます