ヘルンスガーディアン 天使の力?で悪霊退散!!

第40話 居残り特訓

｢みんな明日からまじで頑張ろ!このままじゃ惨敗に終わっちゃうってぇ!｣

｢勝つぞ俺ら!やろうぜ!!｣

｢もちろん!やってやるっての!!｣

｢うん！がんばろう！｣

｢…っしゃ！やるぜ!!｣

｢うんうん！みんないい子だ!!｣

俺は周りより何倍も頑張らなきゃいけない

相手のライアーってやつも相当センスあるらしいし、それに比べて俺は…

｢天木先生、学校終わったらいいっすか?｣

｢お、どうしたぁ!デート行くかぁ?なーんちって!｣

｢俺、もっと強くなりたい。だから毎日居残り特訓お願いしたいっす｣

｢…うん!相手するよ!｣

｢あざす!!｣

そして俺は居残り特訓をすることになった

｢天木先生!おなしゃす！｣

｢うん!じゃあ最初は、かさちんと戦ってもらおうかな!!｣

｢ん、ん?かさちん…?｣

｢おいで！かさちーん!!｣

｢ｶﾗﾗﾗｯ｣

目の前には傘のような霊が現れた

｢から傘お化け…？｣

｢そ！そんな感じ!さ！やるよ！｣

｢…うす!｣

俺は霊に攻撃した

｢な、なんだこれ!?｣

まるでゴムの様に霊の体に俺の手がめり込んだ

｢それがかさちんの能力!打撃はきかないぞぉ!｣

俺は手を引き抜くと反発して霊の体の一部がこちらに飛んできた

｢いった!!｣

｢盾ちゃんいないからねぇ…痛みにはなれておかなきゃ!!｣

そうだよな、ずっと盾に守られてる訳じゃないんだし…

｢考え事なんてしてると危ないぞ!!｣

｢えぶっ｣

蹴られた

｢くっそ、ゴムに強いのってなんだよ…!｣

｢そうだ切ればいいのか!｣

俺は刀を強く思い浮かべた

｢成功するか…おら!!｣

これさえも弾かれてしまった

｢まじかよー!?ぶはっ｣

｢あちゃちゃ…大丈夫〜?｣

｢大丈夫っす!でもどうすりゃこんなの…｣

｢この子が耐えられないようなダメージを一撃で与えるかこの子の特性消すくらいしか無理だなぁ〜｣

｢耐えられないようなダメージ…特性を消す…｣

俺はエンマ様の言っていた事を思い出した

『君は自分の能力の詳細を少しずつ掴んできているはずだ。だが1つに縛られすぎている。君が拳と拳でぶつかりあった時の事をもーっと思い出す事だ』

拳と拳…メリケンサック同士ならりゅうきと2回…

｢んー…なんだろ｣

｢しゅうと君、何か悩み事かい?｣

｢あ、はい、エンマ様が前に言ってた事思い出し

て…なんの事なんだろって｣

｢ふむふむ、心当たりは?｣

｢拳と拳を交えたのってりゅうきと2回だけなんすよね。｣

｢何か違和感を感じた事はあった？｣

｢んー…なんすかね…｣

｢じゃああった出来事を振り返ろう!｣

｢えっと、1回目は…メリケンサック同士でぶつかったけど俺のメリケンサックが壊れたんすよ｣

｢らいらの武器には天国の力が付与されているからね!なにも付与できないしゅうと君とそのメリケンサックでは確実に壊れるさぁ｣

｢あれ?それほんとですか?｣

｢ん?ほんとだけど…何か気になる事見つかったかな!?｣

｢2回目の時俺、素手でらいらの盾とメリケンサックぶっ壊しました｣

｢え!?!?な、何があってそんな…え!?｣

｢いや、流石に巨大ハンマーを想像してやりましたけどね?｣

｢どれだけ強いハンマーを想像してるんだ…そんなに強いなら1回それでかさちん殴ってみなよ!突破出来るかもよ!?｣

｢やってみるっす!!｣

俺はいつも想像する巨大ハンマーを想像した

｢いくぜ!!うるぁ!!｣

｢ﾋﾞﾆｮｰﾝ｣

｢え?｣

かさちんの体に俺の手がめり込んだ

｢うっそだろ…べふっ｣

反射して返ってきたかさちんの体が当たった

｢おかしいねぇ…もしかしてそれがもう1つの能力?｣

｢でも…どう言った能力なんすかね…｣

俺らは考えて考えて、何も思い浮かばなかったので1度解散とした