第27話 天鬼
「まだだ!しゅうと!!」
「え?」グサ
俺の肩に鋭い痛みが走った
「うわぁぁぁあ!」
「しゅうと!!くっそ、らいら!しゅうととひめのの所へ行って銃で先生に合図してくれ!俺が時間稼ぐ!」
「…わかった!死んじゃだめだよ!」
「くっそ…肩が…ぐぁあ!」
「ひめの!しゅうと君の回復お願い!!」
「しゅうと君!!今回復させるから!」
らいらは煙弾を空へ放ち、ひめのは俺を回復させた
「ごめん…足引っ張ってしかねぇ…」
「そんな気にしないで!私も最初はこんな感じだった…みんなそうだから大丈夫だよ」
「ありがと…」
そうこうしてると先生達が来た
「大丈夫!?りゅうきは!?」
奥から1人歩いてきた
「りゅうき!無事だっ…た?」
紫色の体をした悪霊がこちらへ歩いてきた
「リュウ…キ…ッテ…コレ?ハハハ」
「りゅう…き…?」
そこにはボロボロになったりゅうきを持った悪魔がいた
「ハハハハハハハハハハハハ」
「アヒャハハハヒャハハヒャ」
「喋ってるって事は…」
「なぜ!?BじゃなくてSS…!?」
「ミンナ…コロシ…チャ…オ!」
悪霊は両腕に生えている大きな鎌のようなものを擦り合わせて炎を纏わせた
「ハハハハハハ!キエロォ!!」
思い切り鎌を振り下ろした
それと同時に炎を纏った鎌の刃の部分が飛んできた
「うわぁ!!」
目の前は氷でおおわれて攻撃を防ぐ事が出来た
「氷…??」
「私の能力です。ヘブンブリザード。氷を操れるのですが…そんなこと言ってる暇ないですね。エリカさんお願いします。」
「……」
天木先生は無言のまま立ち尽くしていた
「せんせ!」
いきなり突風が吹いたかと思うと俺の隣にりゅうきが寝転がっていた
「ウアアアアアア!ナニヲシタ!」
「お前は…私の生徒に…何をした?」
「エリカさん。私は氷でみんなを守っておくので好きにやってください。ひめのさんはりゅうきさんの回復を」
「は、はい!!」
「私はしゅうとの回復をしよう。」
「助かります」
「レジンちゃん、あの子面白い子だね」
「えぇ、あの方はとても面白いです。そしてとてもお強いです」
「お前は…貴様は…絶対に許さぬ…!!!」
天木先生を黒い風が包んだかと思うと先生は口調や見た目が変わり始めた
「なんだあの天木先生…まるで鬼だ…」
「エリカさんの能力ヘブンスコールは自分の魂に蓄えた他の魂を使役して戦う事ができる。あの姿はエリカさん自身の悪霊を自分に憑依させた姿です。あの姿を見た人達はみなこう呼びます。天鬼(天国の鬼)と」
「天鬼…で、でも自分の悪霊って何ですか?しかも自分に憑依させるって…」
「あの悪霊はエリカさんが死んだ後、妹を守りきれなかったという思いから出た悪霊と聞きました。彼女は自分にうち勝ちあの悪霊を使役しました。ですがあの悪霊はSSランクなので顕現させるのには体力の消耗が激しすぎるという理由でエリカさんは自分に憑依させて使うという方法を編み出したのです。」
「す、すげぇ…そんな事が…!」
天木先生怒りの反撃が始まる
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