第58話 セクシー大作戦発動
・・・・・・・・綾乃目線・・・・・・・・
天空カフェでは千草さんとちまきシスターズで作戦会議が行われている。
シスターズの案でセクシー・ミニスカート作戦を授けられた私は、その夜ミニスカートを少し乱してうたた寝をしてみた。
新さんは「ガゼひくよ」といってひざ掛けを優しくかけてくれた。
作戦は失敗に終わった。
次の日はザッパーナ作戦を授けられ、渡された香水をお風呂上がりにつけてみた。
新さんは「なんか変な匂いがする、いつもの綾乃さんの甘い香りがしない」と気が散ったようでキスでさえ気もそぞろだ。
「手ごわいわねえ……こうなったら最後の手段よ」酔わせてオオカミに変身作戦を授けられた。
私は美味しいツマミを少し多く作り、いつもより多めにお酒を飲ませてみた。
新さんはオオカミに変身するどころか子猫に変身して、ゴロゴロと甘え、すぐに寝てしまった。
私は新さんのほっぺたをツンツンしながら「ダメだこりゃ……」とあきらめた。
翌朝新さんは夢を見ているようだ。
私は違和感で目が覚めた、気がつくと新さんが甘えるように私の胸を触っている。
「こいつ寝ぼけてるな」そう思ったので私はそっと自分の胸のボタンを外す。
新さんは嬉しそうに私の胸に顔を埋めた。
私は新さんの頭を抱き抱えるよにしてなでた。
「うーん」新さんは目を覚ました。
「えっ!えっ!!!」状況を見て震えた。
私は新さんの体温が急激に上がるのが分かった。
「うあわっつ…………」慌てて離れたが、その結果私の胸があらわになる。
恐らく新さんの目の奥にしっかりと焼きつけられただろうと思った。
新さんはうつ伏せで枕に顔を押し付け「うをー!」と叫んだ。
私はその背中をさすりながら「一歩前進ね」と笑った。
その日新さんは私の顔を真っ直ぐに見ることができないようだ。
新さんは落ち着くのに3日程かかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます