白鷺 の やすらぎ

祐佳實

第1話

白梅 

咲きはじめる 頃 

可憐な姿 一目見ようと

ほんのり あまぁい香り 誘われ

すずめさん  うぐいすさん …

集まってきます。


「白鷺さん おしゃべりしましょう♪」


だけれども


二羽の白鷺さん

「ありがとう。 また 今度ね。」

お礼のことば  残し 


白梅 に

惹かれる  こと  なく


さらに 更に

やすらぎの場 へ と 。。


そこには

かろやかに 舞う   花の精

どっしりと 大地守る 木々の仲間

風になびく      緑の子どもたち


何  も  なく  


どろどろ の 茶色い底なしの沼

蓮根畑  。。。


なぜ 

なぜ に  ・・・



白鷺さん


見えない 美

見えない 真実


知っているのです。



蓮根畑……………


どれほどに 

平和に 満ち


どれほどに 

歓びに 満ちている か 。。。。


その 泥沼 に は 


かつて  …………………………


水の守り神

珊瑚礁  も 憧れた

純白   の 花

淡い桃色 の 花

歌っていらっしゃって 。。


光の守り神

お月さま も 憧れた

清ら  かな 葉

つやや かな 葉

笑っていらっしゃって 。。



「お久しぶりです。

 少し 、、

 ここで  

 休ませてください。」


蓮根畑

何も 言わず

何も 見せず


白鷺さん の こころ

       想 い

受け入れる  …………………… 



白鷺さん 

蓮根畑  


睡蓮   の 花

睡蓮   の 葉  のように


なりたい 。。。。 

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白鷺 の やすらぎ 祐佳實 @grates225

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