大江戸物語 〜科学(サイエンス)と空想(ファンタジー)の冒険大河〜

芳賀 匠

プロローグと登場人物

プロローグ

今や、総人口一千万以上の世界都市となった日本の首都「東京」。

1590年に徳川家康が荒れ地であったこの地を開拓し太田道灌が築いた江戸城を大規模改修。1600年に関ケ原の戦いで家康が勝利すると、この江戸の地で幕府を開き、今日に至るまで政治や経済の中枢となった。そこから、食、文化などが華々しく開花し、人口も100万人を越す世界に類もない巨大城下町へと変貌を遂げた。


時をさかのぼること一千年以上前、

平将門たいらのまさかどが朝廷への謀反むほんにより、

東国とうごく、現在の東京の地で、自らを新皇しんのうとして新帝国を築こうとしていたが、朝廷からの攻撃により戦死。


将門の首がまつる首塚では、底しれぬ無念と邪念、怨念が宿っており、下手に荒らし、動かそうとすると、謎の災いや疫病えきびょう、不審な負の連鎖が起こると言われている。


かくして平将門は、東京を守り発展させる和神にぎがみとして、

かたや、災いや疫病など引き起こす荒神あらがみとして、今日も東京の発展と栄華、破壊と再生を見守り続けていた 。

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