第7話
咲茉を連れて家に帰宅。
家に帰宅すると色々とツッコまれるのかなと思ったが案外大丈夫だった。
今日の夜ご飯は俺の好きなカレーライスだった。めちゃくちゃ美味しかった。
そして夜ご飯を堪能した後、俺はソファでくつろいでいたとき。
「綾乃さん、あの、あの子って......」
家に帰宅した時は何も言わなかったが、まさかここで言われるとは......。
「あ、ああ......夜ご飯まで時間があったからちょっと散歩してたんだよ。それで、近くに公園があって行ってみたら、偶然あの子がいてさ......」
「あの子って、夢の中でしか出ることが無いはずなのに......」
氷空も咲茉の事を知っているらしい。
「氷空も咲茉の事知ってるのか?」
「あ、まあ一応......あの子は普通夢の中しか出れないんですけどね......」
「いつもなら夢でしか出れなかったけど、今は違うという事か......というか、咲茉がこの世界に来たからと言って何か問題でも?」
咲茉が夢の中だろうが現実世界だろうが、どこにいようが何の問題もないと思う。
「はい、あの子はちょっと変わっているというか......その、なんというか......正直なところ、私にも愛梨にも咲茉の事は分かりません」
咲茉の生態が分からない......ということは、咲茉と氷空たちの関わりと言うのは少ないという事なのか?
「咲茉は、カライアという別の世界の子です。まあ、この世界で言うならば『異世界の子』と言うべきでしょうか。そして私と愛梨はノーツという世界の人です」
突然訳が分からないことを言い出した氷空。
......おっと、氷空、愛梨、咲茉の事について少し分かってきたかも。
「カライアという世界は、綾乃さんが思い浮かべるような異世界です。その国を治める王という人物、そしてその世界は色々な地域で分かれており、その地域ごとに女神や魔法使いといった属性を持った人が収めています。私や愛梨が元々いたノーツもカライアとほぼ同じです」
簡単に言えば、その王と言うのはこの世界で言う天皇や総理大臣のことで、地域ごとに収めている人(女神や魔法使い)は知事といった人たちと言う事だろう。
「と言う事で、咲茉に興味があるなら、夜の相手でもしてあげてもいいのでは?ふふっ、どうするかは綾乃さんしだいですけどね」
なんかすごいことを言われた気がするんだが。夜の相手?......ああ、そういう事。
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