第2話
氷空、愛梨について何もわかっていない。
昨日の言っていたことを思い出してみると、まず二人はこの世界の人ではないという事は分かっている。
それに、二人の存在を、なぜ他の人に言ってはいけないのだろうか?
「あっ、おはようございます綾乃さん。一応朝ごはん食っておいたので良かったら......」
翌朝。
キッチンの方に行くと、なぜかエプロン姿の氷空がいた。
「あ、うん、おはよ......ってか、なんだその格好......」
「あ、はい。どうやらこの世界では、料理をするときはこのエプロンと言うものをつけるらしいので......い、一応、料理は出来るんですよ?」
たしかにエプロンをつけて料理をする家庭はある。
ただ......この子の場合は違かった。
「そ、そっか。いや、エプロンをつけるのは間違っていない。間違ってはいないんだけど......その、エプロンの下には服を着るものなんだよ?」
「えっ?そうなんですか?......通りでなんか違うなとは思ってたんですけど......」
「............」
そう。これは、裸エプロンという名のやつだ。
まさか朝からこんなものを見るとは......どうなってんだ。色々とおかしい。
「と、とりあえず......朝飯だな」
裸エプロンと言うものでは俺は興奮はしない。......何言ってんだ。
テーブルの上には、トーストしたパン、サラダにコーンスープと言う......朝ごはんと言えばのものだった。
別に不満があるわけではないのだが......この子は料理が出来るんだなってちょっと感心した。
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