ショコラ
連日猛暑が続きますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
こちらは暑さにも負けず、日々農作業に精を出しております。
皆様の応援のお陰様で、本日も駄文を更新できます。
時節柄夏負けなどなさらないよう、ご自愛のほどお祈り申しあげます。
☆☆☆
さて、暑いのでアイスが食べたくなった。
近所のスーパーでハーゲンダッツのアソートボックスを買ってきた。
贅沢に、バニラ、チョコチップクッキー、ストロベリー味を三種盛り合わせ、おまけにダークチョコレートをトッピングしてみた。
エアコンをガンガンに効かせ、ひんやりとする口当たり滑らかな乳製品を頬張る。
くふぅ、生き返る!
ダークチョコの苦味がアクセントになり、もう一口とスプーンが進む。
おっと、いけない!
この作品の根幹、神の血=ワインを忘れてはいけない。
『ヴィッラ アンナベルタ
2014
カナヤ ロッソ ヴェロネーゼ』
影干ししたぶどうから造られるイタリアワイン、アマローネと同じ製法で造られている。
しかしながら、畑がワイン法の規定外のため、アマローネというブランドを名乗れないが、中身はほぼ同じというコスパに優れたアウトローなワインだ。
味わいは、どっしりと濃厚、ベリー系のジャムな感じの甘味がある。
刺激的なスパイシー感とチョコレートのような風味もある。
本家本元のアマローネに比べれば、深みは少ないが、それでも飲み疲れをするほどのボリューム感だ。
飲み疲れてきたら、チョコレートを一噛りし、グラスを一口分傾ける。
チョコレートのカカオの風味は、樽熟成した赤ワインの風味に通じるところがあるので、味わいにより深みを増してくれる。
また一口、また一口とグラスを傾け、ふとチョコレートに少々馴染みのある思い出が蘇ってきた。
☆☆☆
僕はベジタリアン農場にやってきたが、仕事だけに明け暮れていたわけではない。
農業ボランティア(WWOOFER)という立場のため、週末は完全に自由だった。
とある週末、僕たちは揃って小旅行に出掛けた。
もちろん、僕たちは車を持っていないので、農場オーナーの奥さんの車と住み込み従業員の車に乗せてもらったわけだ。
僕たちがやって来た場所は、フラヴィニー・シュル・オズラン、このブルゴーニュ地方にある、フランスの最も美しい村のひとつに数えられている村だ。
メルヘンチックな修道士の村だが、詳しくはWIKIさんかGOOGLE先生に聞いてください。(適当でスミマセン)
こんな村(どんなだよ?)だが、ある界隈ではもうひとつ有名な話がある。
この村は、映画『ショコラ』の撮影地でもある。
僕はこのときに初めて知り、その後映画鑑賞をしたわけだが、若き日のジョニー・デップがイケメンだったなぁ、チョコレートは美味しいけど女性の敵だよね?
という感想だ。
さて、僕たちはぶらぶらとこの村を歩き回ったわけだ。
修道士の村というだけあって、修道僧のようなローブを着たおっさんや若い女性聖職者も普通に村内を歩き回っていた。
この頃にはメンバーも入れ替わっており、ドイツJKは帰国し、代わりにハンガリーのJK三人娘たちがいたり、テニスプレーヤー錦織圭の修行時代にアメリカで一緒に合宿した中華系アメリカ人もいたりしたわけだ。
もちろん、この村は美しいし、映画『ショコラ』の撮影場所は今でいうバズりやすい所だと思う。
ちょうど訪れた日は自転車レースをやっていたので、ツール・ド・フランスに興味があれば楽しめたかもしれない。
この話はそれだけでは終わらなかった。
映画『ショコラ』と同様に、主人公のビアンヌがジョニー・デップ扮するジプシーのルーに恋してしまうわけですが、ハンガリーJKの一人もまたこの当時の僕ですらオジサンなのに、色々とあるわけですよ。
僕がメインで書いている異世界転移主人公のようにニブニブで全く気が付きませんでした。
二度、三度だろうが言いますが、
ええ、モテない男なんて相手の好意なんて気が付く訳ありませんよ!
さて、そんな甘い話があってもおかしくないわけだが、僕は全く気が付かず年の離れた妹のように扱い、そのまま時は流れていった。
この時もまた同じように観光名所を巡って歩き回り、ベジタリアン農場に帰っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます