王国騎士デイビッドは家に帰りたい 11

 



「ふふん、上出来ね!」

「す、すごいです……」

「確かに……流石ですね、セレスティナ様」

「…………」


の魔法は、ガデル様譲りの古代式。その速さは、いわゆる現代式のそれとは比較にならない……でも、こんなことって――)



 ターニャ同様、公爵家という立場や魔法師であるという共通項から、幼い頃のセレスティナと親交を重ねてきたソニア。その交流は、ガデルの元に預けられてからも続いており、セレスティナが古代式を学び、圧倒的とすら呼べる戦闘能力を有していることも理解している。

 だが、胸中のことであるとはいえ、かつての呼び方に戻ってしまうほどにソニアが驚かされた事実とは、古代式魔法特有の迅速なる初手、既知であり常套じょうとうであった筈のそれが、未知へと変じていたこと。より正確に述べるなら、セレスティナの戦闘スタイル、特に、初手初動を含めた最序盤の流れが変わっていたことに気付き、その変化の内容こそが、常に冷静であろうと努めるソニアをも動揺させた要因。


 1人につき6本、総数30本。


 それは、獣人族らを宙に縫い留めた、セレスティナが創り上げし、魔法にて象られたとげの本数であり、その全てが魔線――


 それは、魔線と見紛みまがう細さにまで圧縮した


 古代式魔法師にとって――螺旋、即ち、天撃を、軽々しく象れない明確な理由が存在する以上――実質、最強の手札となるのが、魔柱である。

 そのことを、固有魔法を担うからこそ理解に足ることを存じているソニアであれば、棘の1本1本に秘められた魔素の密度を視認したことで、それら全てが魔線ではなく魔柱――棘に見せかけた巨枝きょしだということに気付き、それ故に、あそこまで驚嘆するに至ったと言える。

 なにせ、発動するに必要な工程の多さと引き換えに、多大な威力や効果、範囲を獲得すること自体が最大の特徴である魔柱を、魔点や魔線に劣ることなき速さで以って発動させた――ソニアの目の前で、ある意味では矛盾にも近しい難題を解き、見事に成立させたのだから、驚くのも当然である。


 セレスティナが放った精緻せいち極まるその魔法、魔線の如き魔柱という卓越した魔法は、冷静沈着なソニアですら驚かせる程の代物だった訳だが、それほどの魔法を有するに至った背景には、彼女自身の閃きこそが最大の要因だった――という訳ではない。




 あの日、初めてシンと会ったあの時こそが、セレスティナという魔法師のターニングポイントである――










「――?」

「そそ……ただアレだぜ、俺は魔法師が本職って訳じゃねえし、理論だけ知ってる程度だからな?」

「ふむ、中々に興味深いのう……ほれ、儂にも教えるのじゃ、シンよ」

「爺さんもかよ……ったく、しょうがねぇなぁ……えーっと、まず最初に――」


 根源と繋がるという工程は、魔道職にとって、魔道を征く為に欠かすことの出来ない大前提。根源と繋がることで、魔道の方向性が――その者の魔道に、独自の色付けが成されるからだ。


 その際に重要視されるのが、繋がる根源の数。


 根源が繋がっている数の比率としては、単一の根源と繋がる者、通称シングルが一番多い――ということはなく、実際のところ、2つの根源と繋がるダブルが、最も多いと云われている。

 ユグドレアの生物の場合、髪の色や瞳の色などの身体的特徴を観察することで、繋がっている根源の予想がつくのだが、それはつまり、両親からの遺伝によって、どの根源と繋がるかの予想を立てることも可能だということに他ならない。

 また、複数の根源に繋がっている場合、全てが均等の深さに繋がっているのではなく、どの程度の深さにまで繋がっているかは、完全にランダム。


 その結果、得手不得手が浮き彫りになる訳だ。


 例えば、黒淵のガデル。

 彼の場合、黒と赤の根源に繋がっていることから、確かにダブルであると言えるのだが、黒の根源との繋がりが異常に深く、赤の根源との繋がりは浅い――挨拶の際、片やハグを欠かさぬ間柄、片や会釈で十分な間柄、と、このように例えれば理解し易いだろうか。

 要約すると、黒魔法を戦闘の主軸とするのが魔法師であるからこそ、ガデルは、黒魔法師を名乗っている、と、そういうことである。


 このように、複数の根源に繋がっている場合、根源との繋がりの深さがそれぞれ異なっているのが、一般的である。

 そして、そのことが影響し、事象の顕現や再現、即ち、現出させるまでに要する時間に明確な差が生まれ、そこに、得手と不得手の分別――根源適性という名の差異が生まれる訳だ。

 それに加えて、根源との繋がりの深さが生み出した差異は、次代の子らが誕生する際にも影響を与える。


 その影響とは、両親それぞれにとって繋がりの深い根源が、次代に継がれる可能性が高まるという特性にある。


 深く繋がっている根源が両親の間で一致しない場合、生まれてくる子がダブルになりやすく、一致よりも不一致のパターンが多くなる為、ダブルとして誕生する者が多くなるという結果へと導くのが、この特性の特徴。


 簡潔にまとめると――


 赤緑青黄黒白無、計7つの根源の内、最も深く繋がった根源が、伴侶とした者のそれと合致するパターンは、たったひとつ、即ち、7分の1。

 それ以外の組み合わせ、つまり、7分の6は、不一致となり、ダブルとして誕生する可能性が高まる。


 ――ということである。


 とはいえ、当然のことではあるが、あくまで可能性が高いだけであり、セレスティナのようにトリプルとして生まれることもあれば、マルスのようにシングルとして生まれることもある。

 無論、4つの根源に繋がる者であるクアドラプルや、5つの根源に繋がるクインティプルといった例も存在する。

 結局のところ、身も蓋もなければ、益体もない言となってしまうのだが、生命の神秘にはが常に寄り添っている、ただそれだけの単純な話でしかないということだ、


 そして、シンの口から語られた組み立てと呼ばれる手法は、繋がる根源が多ければ多いほど、得られる恩恵も増す、ある種の革命。

 Antipathy Brave Chronicle では、対人戦に不利とされ、不遇のそしりを浴びせられた複数の根源に繋がる者にとって、その手法は、まさに希望。


 考案者は、天拳ウラヌス――の相棒であり、自身もまた5つの根源に繋がるクインティプルとして、その名を馳せることになる魔法師カナタ。




 のちに、天賢の称号を得ることになった背景には、相応の功績が存在していたのである。










「――上手く組み立てられたようじゃな」

「でしょ? というか、そこそこイイ感じにやれたのはいいんだけど、結構な魔力を持ってかれちゃうのが辛いのよねぇ」

「ガデル様……これは?」

「ふむ、そうさな……おそらくはソニア、お主のような固有魔法の担い手であれば、こなすことも可能な手法じゃろう、が――」

「……今はこの場を、ですね」

「うむ……で、だ……良い機会じゃ、しかとソニアを見ておくのだぞ? 御主も王族の女人、淑女の見本とならねばならぬ立場じゃ。いい加減、このくらいの気遣いが出来ねば――」

「――どう、ターニャちゃん、凄かったでしょ?」

「はい! 流石はガデル先生の一番弟子ですね!」

「はぁ……ほんに、こやつは……」

「ふふっ、相変わらず、苦労なされてるのですね」

「クリスの子らの中で、最も奔放じゃからのう、このバカ弟子は……まったく、誰に似たのか――」


(――噂や逸話がまことであるなら、他ならぬガデル様の若い頃とそっくり、という言葉は伏せておくべきですね。それにしても……カイト卿といい、姫殿下といい、これほどまでに急激な成長を果たすなんて……ただの偶然、なのかしら?)


 変化を望み、成果を求めるのは、どのような道を征く者であろうと、等しく持ち合わせている感情にしてさが。魔道を征くソニアも、それは同様。となれば、未知なる魔の在り方が眼前に現れたとなれば、気になってしまうのも致し方ない。


 だが、今は――


「……ブルアァァッ!!」

「なっ!?」


 今の状況を言い表すと、戦いの真っ只中。

 そして、5人の獣人族の魂魄がほどかれていない = 霊子領域へと魂魄が還っていないことを示している以上、応接室内の獣人族が未だ存命である可能性が高く、油断は禁物である。

 だが、ガデルやセレスティナの飄々とした余裕ある姿に気が緩んだのか、些か緊張感が欠如したことで隙を晒したソニアに向かって、宙から、拘束を引きちぎった灰象人族が舞い降りる――左手首に、灯を点しながら。

 その者は気付いたのだ、侵入者の手首のそれ――ステータスユニットから光が失われていないことに、周囲に魔素が戻ってきていることに。


 すぐさまステータスユニットを、誰にも気付かれぬよう静かに起動し、息を整え、無防備なソニアに襲いかかる――人質とする為に。


 魔素喰いは、ステータスユニットの魔力をも魔素へと分解して喰らう為、公爵邸に潜んでいた獣人族全員のステータスユニット内の残存魔力はゼロ。

 起動した際、ステータス補正値の反映こそ成されるものの、HPシステムやMPシステムなどの魔力を要する機能は、使用不可となっている。とはいえ、ステータス補正を反映させることこそが、ステータスユニットの本懐であることを踏まえれば、今の状況下にて起動が成功したこと自体、獣人族の者達にとって有用な一手である。

 更に付け加えると、スキルボードに関しては、その全てが機能不全に陥っているとは言い難い。

 スキルにはアクティブとパッシブの2種が存在し、パッシブスキルに関しては、ステータスユニットが起動した瞬間、自動的に発動する。

 つまり、ステータスユニットを起動した瞬間、ステータス補正値の反映と各種パッシブスキルによる強化が成され、屈強な武人が出現するということ。


 その強さは、星銀ミスリル等級傭兵上位に相当する。


 そして、セレスティナの魔柱による拘束を力づくで引きちぎったことからも理解できるように、灰象人族の膂力は極めて高く、獣人族全体でもトップクラス。

 もしも、そこだけに注目した場合、ソニアに襲いかからんとしている者の膂力は、ステータスユニットが起動している今、純隕鉄アダマンタイト等級傭兵の中位相当となる。

 言い換えるとそれは、神魔金オリハルコン等級認定された魔物のそれに匹敵するということ。

 今のソニアに、いや、例え全快時だったとしても、灰象人族の武人による力づくの拘束が成功した場合、魔法師であるソニアに逃れるすべなど、最初から存在していない。

 魔法師は、武人の間合いに居てはならない、詰め寄られてもいけない。垣間見えていた勝ち筋の全てが、あっけなく飲み込まれかねないからだ。


 今、この瞬間のソニアのように。


 そして、悔しそうな表情を浮かべるソニアを手中にせんと、今、灰象人族が――


「…………え?」


 ――響く轟音。


 それが意味するのは、ソニアが深刻なダメージを負ったことを意味する破砕音ではなく、灰象人族の男が目測を誤ったことで床との間に生み出した落下音でもない。


 誰よりも先んじて、ソニアの正面にその身を割り込ませたと灰象人族、その両者が激しく衝突したことで発生した衝撃に付随する、言葉通りの余波。


「ぐっ……ブルァァッ!!」


 突然の衝撃に驚かされたものの、眼前の邪魔者を排除するだけで目的を達成できる以上、止まる理由もなく、渾身を振るって即座に終わらせるのが最短であると、そのようなに至ったことが、最大のミス。


「――この程度か、獣人族」


 彼は、凡庸な王国騎士である。

 凡庸であると、評されている。

 その認識は正しく、間違いはない。

 そう、紛れもなく、彼は凡庸である。


 ただしそれは、戦闘能力を評価した時に限る。


「わーお、カイトしゃまが言ってたのは、こういうことかぁ……やるねぇ――デイビッド」


 彼は、ガルディアナ大陸にて、精鋭の呼び声高きナヴァル王国第2騎士団に属する強兵の1人。

 彼は、第2騎士団の中でも平均、星銀等級傭兵の下位程度と評されている者である、

 彼は、あのナヴァル王国近衛衆筆頭であり、ナヴァル6傑の1人であるカイト=シルヴァリーズが先輩と呼ぶ、数少ない王国騎士。


 さて、第2騎士団団長エドワード=ラスティンが、ガデルやセレスティナという王族関係者からの依頼に、何故、デイビッドを派遣したのか――その理由は、至極単純。

 王国騎士デイビッドが、第2騎士団にて最強の一角に在りし強者であり、その非凡な実力に、全幅の信頼を寄せているからだ。


 ――但し。


 彼は、ある条件を満たした時にのみ、純隕鉄等級傭兵を武人と化すからこそ、第2騎士団最強の一角と目され、だからこそ、凡庸という評価が与えられている。


 その条件とは――


「ブオォォォ!!」

「――来いっ!!」


 轟音が、擦過さっか音が、室内に何度も響き渡る――という事実は、灰象人族の攻め手全てが、デイビッドの小盾に防がれていることを意味する。

 侮蔑の対象である矮小な人族相手に、灰象人族が打ち合いで崩せないなど、ただただ恥辱でしかない――そんな受け入れ難い現実が、よもや自身に降りかかるとは思いもせず、そのことを認識した瞬間、激昂してしまうのも仕方がない。


 ――揺れる。


 放たれる一撃一撃が、凡百な魔物であれば魂魄ごと粉砕してしまうほどの破壊力を秘めている、それほどの暴力が披露されたが故に、公爵邸が揺れている、揺れ

 そう、轟音も振動も、未だ止まない、終わらない――王国騎士デイビッドが終わらせない。


 ――いなし、逸らし、弾く。


 それは、ナヴァル王国伝統の武、その片翼において、基本中の基本にして中核と見做すほどに重要な技術であり、それが十全に成された際に起こりうる、事象の数々。


 守りのカーヴィス、その真骨頂。


「……ふざけんじゃねえよ」


 人知れず、彼は怒っていた。


 外からの侵入者に気づかぬ、第1騎士団の体たらくに。そんな弱卒の集団すら是正できぬ、第2騎士団の不甲斐なさに。


 そして、何よりも――


「第2騎士団を! 王国騎士を!」


 種族も、性別も、年齢も関係ない、そんな実力至上であるはずのガルディアナ大陸にあって、過酷な修練と多種多様な工夫を重ねた結果、人族領域最強という評を獲得するに至った軍事国家、それが――


「ナヴァル王国を……ナメてんじゃねえよっ!!」


 ――人族領域最強の騎士国家、ナヴァル王国。


 彼は、平凡だ。

 だが、平凡だろうとなんだろうと、悔しいものは悔しい、そういった感情が芽生えるのも当然。

 王国騎士として民に尽くしてきた歳月は、デイビッドという平凡なおっさんの中に芽生えさせたのだ、ナヴァル王国に仕える騎士としての


 つまり――最弱最弱うっせえ! ナヴァル王国ナメてんじゃねえぞ、獣人族!! ――ということである。


 憤慨した両者の戦いは続く――灰象人族による激しき猛攻の全てを、こともなげにデイビッドが捌き続けること二十と数秒。


 潮目が変わる機が訪れた。


 焦る灰象人族から放たれた大振りのそれは、完璧なタイミングでの受け流し――小盾を用いたデイビッドによるパリイングによって無力化される。

 見事なまでに体勢を崩された灰象人族は、眼前の人族が矮小に過ぎる弱者ではなく、紛れもない強者だと認めると同時に、自身の敗北を悟る。


 そして、妻や子供達の末を案じ、瞳を閉じて――




「……………………え?」




 静寂が、空間を支配していた。

 バランスを崩して床に倒れ込んだ灰象人族の武人も、間近で眺めていたソニア=カーヴィスも、何が起こったのか理解できていなかった。いや、より正確に述べるならば、何も起きなかったという状況に推移していたという、あまりに不可解な現実を前にして理解が追いつかない、というのが正しい表現だろう。

 武人同士の戦いにおいて、体勢を崩されるという状況が如何に重要な局面であるか、語る必要が無いほどに周知されている筈だが、敢えて別の表現で例えるならば――大勢は決した、である。


 そう、デイビッドによる完璧なパリイングが決まったことで、勝敗の行方が分かりきっていたからこそ、灰象人族は敗北を悟った。


 なにせ、隙だらけの身体を晒しており、それに加えて、HPシステムがまともに機能していない以上、剣を打ち込められれば致命傷は免れず、万全であっても膠着こうちゃくしていた戦況を思えば、戦いを続けること自体は可能でも勝機を見出すことなど、まず不可能。


 つまり、敗北必至と呼べる状況だった訳だ。


 だが、何も起きなかった。デイビッドは、灰象人族に攻撃しなかった、決着をつけなかった――その理由こそが、王国騎士デイビッドの公的な評価が、凡庸と見做される、最たるもの。


 攻撃できない、という訳ではない。

 攻撃が不得手、という訳でもない。


 では何かといえば、デイビッドには、ある能力が欠如しているということ。それは、戦闘時において致命的になりかねないことを理解しているからこそ、デイビッドは凡庸だと評されてしまう。


 ――攻撃と防御、それらの行動への意識の推移。


 戦闘の流れにおいて、攻撃を選択するか、防御を選択するか、それらを決める工程というのは、熟達すればするほど無意識に行なわれる――端的に語るならば、デイビッドは、これが苦手なのである。

 正確に言い表すと、型にハマれば滅法めっぽう強いが、型にハメられると滅茶苦茶めちゃくちゃ弱いのが、王国騎士デイビッドだということ。


「…………こ、来いっ!!」


(誤魔化したのう……)

(誤魔化したわね……)

(なるほど……そういうことですか)

(…………ふぇ?)


 ガデルやセレスティナの様子から、ソニアもなんとなく察しがついた、デイビッドというおっさんに宿っている、愛すべき個性。

 なお、何が起こったのかわからないターニャがあたふたする姿は、小動物の愛くるしさにも通じ、セレスティナのように――ターニャたん、マジ可愛いわぁ――と、思わず悶えさせてしまう天然の可愛らしさもまた、愛すべき個性なのだと理解させられる。


 ともあれ、要約するとこうだ――デイビッドというおっさんは、目の前にある1つのことしかできない、所謂いわゆる、シングルタスクに類されし者。




 つまり、王国騎士デイビッドとは、周囲の者が呆れを通り越して親しみを覚えてしまうほどに、ラーメンをこよなく愛するおっさんであるということだ。




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