第21話 手術から一年
去年の四月一日に左目の、八日に右目の白内障手術を受けて、一年が過ぎました。信号を見分けるのがやっとという視界の中で生きることを手術前は予想もしていませんでした。「良く見えるようになるわけではない」という先生の言葉を、いいように解釈していたのかな。
今日は定期検査の日。
左は0.08、右は0.15。
今は文字を最大にして、どうにかこうにか打っています。変換ミスがひどいでしょうね、あとで手直ししなくては。
桜も終わりました。
来年は、どのように見えるのだろう。
昨年、手術の直前は、ピンクのかたまりで、あまり細かく見えませんでした。
そして今年は。
霞か雲か、と歌がありますが、しらっぱけた、もやっとした塊が見えるだけで、かつて眺めた桜並木とは思えません。がっかりしたのですが、これは晴天でまぶりいくらいの日差しの日。
曇りがちの日に、木の傍に行ってみると、確かに色は抜けてますが、わりあい桜らしく見えて、ほっとしました。散り行く桜も楽しめました。
何時も書いていることですが、残された機能を大事に使って生きていくしかないんですよね。
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