第9話 文通は、しんどい

 前回、紹介した友人たちは、皆、メールでやりとりをしている。が、他に二人、古い付き合いの、趣味で知り合った人がいて、たまに、はがきをくれる。

 一人は、パソコンは持ってるけど、ごひいきのスター関連のものを見聞きするだけで、メールはできない、とのこと。

 もう一人は、スマホも持ってそうだけど、お便りは手書きでしたいの、と。


 ここまで目が悪くなる前は、なんとか対応できた。

 前の方の彼女からはがきが届いたら、メールで返信する。

 しかし今、どうしても必要なメール以外、打つのも負担。そのわりに小説書いてるやん、と突っ込まれそうですが。やはり負担。

 直筆でやりとりしたい彼女の方は、ここんとこ、疎遠になってしまってる。


 向こうは、旺盛な読書欲で、いろいろ読んでるのだけど、こっちは、必要書類の記入さえ苦労する。ルーペを使っても、なかなか大変。

 さっき、久々に書いてみたけど、定規を当てて、曲がらないように住所を書き、はがきからはみ出さないように本文を書き、と、えらく気を遣う。メールにしてくれないか、と頼んだ方がいいだろうか。

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