幻獣召喚士3
湖南 恵
前書き
この作品は『幻獣召喚士2』の続きです。
『幻獣召喚士』の第三巻だと思ってください。
したがって、第一巻に当たる『幻獣召喚士』、第二巻の『幻獣召喚士2』を未読の方は、まずそちらからお読みください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889139047
https://kakuyomu.jp/works/1177354054902247720
なお、作品世界の地図については外部にアップしていますので参考にしてください。
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『幻獣召喚士3』の主な登場人物(Ver.2022/10.27)
■ユニ・ドルイディア
本作の主人公である王国の二級召喚士。辺境で村を襲うオークを狩ることで生計を立てていたが、自身の活躍のせいでオークの出現数が減り、失業の危機に瀕している。
現実逃避のためか、最近は結婚願望が芽生えているらしい。
二十代後半の小柄な女性。大酒飲みで食い意地が張っているが、黙っていればそこそこ美人。別に貧乳ではないと思うが、本人は乳が小さいことを気にしている。
■ライガ
ユニと契約を結んだ幻獣。尻尾を含めると体長三メートルを超す巨大なオオカミ。
■ライガが幻獣界から呼び寄せた群れのオオカミたち
◎ヨミ
ライガの妻でメスとしてはかなり大柄。統率力に優れ、ユニを含めてオオカミたちからは「母さん」と呼ばれている。
◎ハヤト
ライガに次ぐ体格と実力の持ち主。元は〝はぐれオオカミ〟で少しひねくれたクールな性格だが、娘姉妹には激甘。
◎ミナ
ライガとヨミの娘でハヤトの妻。
◎ジェシカとシェンカ
ハヤトとミナの娘で、この世界で生まれた双子の姉妹。フェイと仲がよく、なぜだか意思疎通ができる。
◎トキ
ライガとヨミの息子。群れでは三番目に大柄だが穏やかで優しい性格。妻ヨーコの尻に敷かれている。
◎ヨーコ
トキの妻。幻獣に転生した元人間(召喚士)なので、ユニは「さん」付けで呼んでいる。
◎ロキ
トキとヨーコの息子。ヨーコの召喚士時代の相棒だったオオカミが転生した姿らしい。
■アスカ家の人びと
◎アスカ・ノートン
蒼龍帝麾下王国第四軍の女性騎士で、階級は少将。三十代半ばで身長二メートルに近い大女。蒼龍帝フロイアから拝領したプレートメイルを日常的に身に着けている。オークとまともに打ち合えるほどの怪力で剣術にも秀でている。
◎ゴーマ・ノートン
エルルというサラマンダーを従える召喚士だったが、数年前に召喚能力が枯渇して幻獣界に転生した。本名はゴルディアスで、アスカの兄。
◎フェイ・ノートン
獣人(ライカンスロープ)の父と人間の母との間に生まれたハーフの娘。孤児として港町カシルで暮らしていたが、アスカと出会い養女となった。
ジェシカ・シェンカのオオカミ姉妹と仲がよく、意志の疎通ができる。
運動神経抜群で頭もよく、まだ中学生だがユニより背も胸もでかい。現在医者を目指して勉学に励んでいる。
◎エマ
アスカ家の家令をしている六十代の独身女性。厳格な性格だが、アスカとフェイを溺愛している。
初登場時はハウスキーパーだったが、フェイの面倒を見る負担が増えたため家令に格上げされて昇給した。
◎ゴードン・スレイグ
アスカ家に居候している傭兵。三十代後半の大柄な男で、黒人奴隷だった祖父の血を引き浅黒い肌をしている。
槍を得意としているが、実戦的な武術全般に優れ、第四軍で臨時の教官を務めている。
アスカと付き合っているが、双方ともに奥手なためあまり進展していない。
■アシーズ・アッバス
四十歳前後のベテラン傭兵隊長。バンシー(哭き女)を使役する二級召喚士でもある。
軍隊時代はゴーマの後輩だった。ゴードンとも旧知の仲で、師匠のような存在。
■参謀本部の人びと
◎アリストア・ユーリ・ドミトリウス・スミルノフ
王国参謀本部の首席副総長で実質的な責任者で、王国軍の頭脳と呼ばれている。ミノタウロスを従える国家召喚士。
スミルノフ伯爵家の長子だが、召喚士であるため家督は弟に譲っている。
◎ロゼッタ・ファン・パッセル
アリストアの秘書。〝秘書の中の秘書〟との呼び声高いアラサーの眼鏡美人で階級は中尉。実家のファン・パッセル家は総合商社的な豪商。
アストリアの恋人でもある。
◎マリウス・ジーン
元帝国軍魔導中尉で防御魔法のスペシャリスト。アリストアの手駒として便利使いされている。
二十代半ばで、いつも笑顔を絶やさない見た目だけは好青年。
◎アラン・クリスト
ロック鳥という超大型鳥類の幻獣を従える国家召喚士。飛行能力がある幻獣は希少なため、いいように酷使されているが、その分出世が早く、初登場時は少尉だったのが現在は少佐である。
■第一軍
◎エラン・ワイズマン
白虎帝。王国最強と謳われる第一軍を統率する三十代半ばの美男子。女王レテイシアと近しく、彼女の意をくんで動くことが多い。蒼龍帝フロイアとは魔導院の同期。
◎エディス・ボルゾフ
白虎帝エランの副官の一人でゴーゴン三姉妹の一人エウリュアレを使役する国家召喚士。階級は大尉。大富豪である商家・ボルゾフ家のお嬢様。ユニの貞節を狙う危ない人。
■第二軍
◎エギル・クロフォード
黒蛇帝。先代ヴァルター・グラーフの跡を継いでまだ間もない。魔道院でユニが臨時講師を務めていた当時の教え子で、現在でも非公式の場ではユニのことを「先生」と呼んでいる。文武ともに優秀だが、どちらかというと頭脳派。
◎エイラ・クライゼ
黒蛇帝の副官の一人。階級は少佐。三つの首を持ち、火球を吐く黒犬、ケルベロスを従える国家召喚士。三十過ぎの勝気な女性。魔道院ではユニの三学年先輩で、ユニを可愛がっていた。そのためユニは今でも彼女を「エイラ姉さん」呼んで慕っている。
◎クルト・マイヤー
黒蛇帝のもう一人の副官。階級は大佐で三十代後半の男性。さまざまな魔法効果を持つ魔石を自在に使う怪力のドワーフ、スプリガンを使役する国家召喚士。マグス大佐の副官、イムラエルと姓が同じなのは偶然で、姻戚関係はない。
■第三軍
◎リディア・クルス
赤龍帝。黒髪に薄い褐色の肌をした小柄な美少女。見た目は可愛らしいが、性格は過激にして大胆。無茶をしがちだが、統率力は抜群で能力は高い。まだ二十代の前半で、四帝の中では最も若い。第三軍の兵士や市民からは〝姫さま〟と呼ばれて愛されている。実家は赤城市内でコーヒー豆店を営んでいる。
◎ヒルダ・ライムクラフト
赤龍帝リディアの副官でグリフォン使いの国家召喚士。本名はヒルデガルドで階級は大尉。リディアの副官兼教育係として苦労の絶えない日々を送っている。銀髪色白の美女だが、実は生まれつきの
■第四軍
◎フロイア・メイナード
蒼龍帝。百八十センチ代後半の長身の美女でメイナード侯爵家のお嬢さま。男装の麗人で、女性に絶大な人気を誇っている。アスカとまともに打ち合えるほど武芸に精通しており、特に格闘術(特に関節技)では王国に並ぶ者がいないと噂されている。
◎プリシラ・ドリー
蒼龍帝の副官。武神タケミカヅチを召喚した国家召喚士。階級は少尉。母方にノルド人の血が入っており、長身でほりの深い顔をしている。ユニが魔道院で短期間講師を務めていた当時の教え子。弓の名手でもある。
◎グァンダオ
王国四神獣の一柱である蒼龍。種族はフロスト・ドラゴンで氷結のブレスが武器。体長十二メートルほどの中型龍。
■レテイシア・オルティス・リンデルシア
リスト王国第十四代国王。十代でケルトニア王国の第七王子に嫁いだが、離縁されて出戻った三十代後半のバツイチ女性。
勝気な性格だが、国民思いの聡明な女性。白虎帝エランを巻き込んでクーデターを起こし、政治的な実権を取り戻した。
ユニを気に入っている。
■リデル・アリスヴェータ
二級召喚士。ユニが魔道院で教えていた当時の教え子。身長は百四十センチを少し越えるくらいと小柄で、子どもに間違えられることが多い。ウェーブのかかった豊かな金髪で人形のような美少女。人間を召喚したことで話題になった。
■ココナ
リデルが召喚した幻獣界の人間。召喚時に記憶を喪失しており、自分の名前も覚えていなかった。ココナは召喚主のリデルが付けた名。見た目は銀髪色白のすらりとした美女だが、力は男性並みに強い。
■リーゼ
白龍。自分の意志で幻獣界から渡ってきた若いメスの龍。ある事情で人間の娘と二十年にわたり一緒に暮らしていた。そのせいで非常に表情が豊か。リーゼという名も人間の娘につけられたもの(本名はエルフ語なので人間には発音できない)。
白龍族は一種の
■アッシュ
大陸中南部にあるという西の森に住むエルフ族の女王。強大な魔力の持ち主。
見た目は華奢で美しい少女と見まごう姿だが、実際の年齢は三百歳を越している。
本名は人間に発音不能だが、直訳すると「龍の灰」となるので、アッシュと呼ばれている。
ドワーフたちからはエンデ・ラ・イーリン(ドワーフ語で「癒しの手」の意味)と呼ばれている。
■ドレイク・ギャバン
ケルトニアの海賊。四隻の船からなるドレイク海賊団の頭目。
ケルトニア本国に略奪品の三割を納める代わりに海賊行為を公認された〝私掠船〟免許を持つ。
■寂寥山脈のドワーフ族
◎グリン
寂寥山脈に住むドワーフ族の幹部。優れた鍛冶職人でもある。
メイリンの夫で、イーリンとエーリン姉妹の父。
◎メイリン
料理上手な女ドワーフ。ドワーフ市の屋台に出す料理の講習のためテバイ村を訪れた帰りに、海賊に襲われて重傷を負った。
◎イーリンとエーリン
メイリンの娘。まだ成人前の双子の女の子。
海賊に襲撃で拉致され、人質となった。
◎ デュリン
グリンの工房で徒弟長を務める職人。
■帝国軍
◎ミア・マグス
帝国軍魔導大佐。帝国でも数人しか使えないという爆裂魔法のスペシャリスト。〝爆炎の魔女〟の二つ名で恐れられている。
四十歳前後の小柄な独身女性だが、武芸・格闘術の腕前も相当なもの。赤毛の癖毛で目つきが悪く、鼻にはそばかすが浮いている。癇癪持ちで執念深く、性欲が強い上にサディストという性格破綻者。
指揮官としては極めて有能で、意外にも部下から慕われている。
王国軍との戦いで、コルドラ大山脈を貫く〝大隧道〟を崩壊させた責任を取らされ、大佐のまま昇進できずにいるが、皇帝の勅命で少将待遇で遇されている。
◎カメリア・カーン
帝国軍魔導少佐。四十歳間近の独身女性。重力魔導士で、巨石を投擲する〝バリスタ〟という攻城魔法を得意とする。マグス大佐の独立遊撃大隊で副隊長を務める有能な士官。料理も得意。
背が低く童顔であるため、部下からは〝小学生おばさん〟とあだ名されている。
◎イアコフ・ホフマン
マグス大佐の副官を務める帝国軍魔導中尉。二十代前半の独身男性で、金髪の巻き毛に青い目の美青年だが、背はやや低く本人も気にしている。全般に天才的な魔法能力を有しているが、防御や補助系魔法を得意とする。
◎イムラエル・マイヤー
マグス大佐の副官を務める帝国軍魔導中尉。二十代前半の独身男性で、赤毛でとび色の目をした長身の美青年。攻撃魔法においては同世代の魔導士の追随を許さない能力を誇る。イアコフとは親友だが、騎士の誓いを立てて従者のように付き従っている。
◎ウィリアム・マクラレン
帝国軍中尉。剣の達人で危険を顧みずに敵陣に突っ込むため、しばしば僚友が命を落とし、そのため〝死神〟とあだ名されている。三十代半ばの陰気な独身男性。
女性に対して強いコンプレックスを抱いており、死体を犯すことでしか欲望を満たせない。
◎レイア・エデルナ
皇帝ヨルド一世の寵愛を一身に受ける側室。非常に聡明な十七歳の少女。
エデルナ侯爵家の養女として十六歳で後宮に送られたが、もともとは落魄したベルモア伯爵家の娘。
◎オーランド・フォン・ヴァイクス
傭兵団の隊長。四十歳過ぎの大柄で逞しい男。相当の腕の持ち主で頭も切れることから、情報部が何かと仕事を依頼している。名前からして下級貴族の出身らしい。元軍人で、マグス大佐とは同期。
■南カシルの人びと
◎ムーディ・アンダスン議長
南カシル随一の富豪で貿易商。評議員会の序列第一位で議長を務める。
サイクロプスを召喚した孫の命を救ったユニたちに恩義を感じている。
◎エドモンド・ワーズ評議員
評議員会の序列第二位。貿易商。
◎マーク・カニング
南カシルを牛耳る非合法組織〝三つ首の龍〟のひとつ、黒龍会の代貸し(№2)。
もとは孤児で、教会のシスターたちに育てられたことから、今でも教会を援助しており、シスターたちに頭が上がらない。
◎ケイト・モーリス
南カシルの孤児院出身。本名はキャサリン。あまりに無口で人見知りのためなかなか就職できなかったが、ある代書屋に雇われた。その後いろいろあって、カニング家のメイドに転職した。異常な記憶力を持つ無類の本好き。魔法使いになるのが夢。
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