第292話 無能な真面目は要らない

 この国の現状況は、良い状況とは言えない!

 社会は一応廻っているが、はっきり言えば、辛うじて廻っている状態で有る。


 外国人を大量に受け入れ、非正規雇用を増やし、金をばらまいては増税を繰り返す……

 少子高齢化も根本的な解決も見いだせず『今が良ければ良い!』の考え方をする人間がドンドンと増えていく……


 今、この国をむしばんでいるのは、無能な真面目の所為で有る!


 真面目だけど、仕事が出来ない。

 仕事は出来るけど、ルーティンの事しか出来ない。


 余計な気遣いや行動をして、却って仕事を増やす!

 真面目だけど、融通が利かないなどが『無能な真面目』と言えるだろう。


 大きな苦労をせずに在籍年数だけ積み上げてきた癖に、それを笠にして権威を振りかざす。

 はっきり言って、バ○ル世代は仕事が出来ない人。多い気がする!?


 けど、勤怠は悪くないからクビには出来ないし、退職勧奨をしても“真面目”を盾にして受け入れてくれない。

 この国は年功序列の上、原則終身雇用で有るから、企業が倒産や解散。刑事責任を負うほどの事件を、その人が犯さない限りクビには出来ない。


 無能な真面目が居なくなれば良いのだが、そう簡単にはいかない。

 だが、この所為で、企業は人の入れ替えが出来ないし、余分な人件費や新規開拓が出来ないなどで業績悪化がする上、マンネリ化もする。


 この国には、世界に有する企業がたくさん有るが、魅力の有る企業はどれだけ有るだろうか?

 もっと厳しい言い方をすれば、企業のために死ねる人間はどれだけ居るだろうか?


 今の働き方は私生活が最優先されており、企業を想って働いている人は少ない。

 私生活も大事だが……仕事のために働くでは無く、お金のためで働くに成っている。


 無能な真面目が在籍している最大の理由は、企業も面倒なことをしたくないし、その従業員も企業のためでは無く、お金のためで働いているから、無能な真面目が居ることに危惧を感じない。


 当たり前の話をするが、勢いの有る企業に無能な真面目は存在しない。

 そのような企業は、企業が大好きで仕事をしている人ばかりだから、常に自浄作用がされているからだ。


 無能な真面目など、存在出来ないので有る。


 ☆


 最後は話がずれてしまったが、この国にはかなりの『無能な真面目』が存在する。

 その人達が、企業の足を引っ張りまた、競争力を失わせる……


 ブラック企業万歳では無いが、及び腰すぎる企業も問題だ。

 だが一番の問題は、その本人が『無能な真面目』と気付いていないことで有る。


 本人は『仕事が出来る。真面目で有能!』と、自負しているのだから……

 無能な真面目は要らない!


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