第286話 パトカー
最近、パトカーのサイレンを非常に耳へする。
それだけ、事件や事故が多いのだろうと思うが、気軽に警察を呼べる時代に変わった。
一昔前は迂闊に警察を呼ぶと、却って呼んだ人が怒られる時代も有ったが、今の時代は悪戯で呼ばない限り、怒られることは先ず無い。
救急車を病院に行くタクシー代わりに呼ぶように、何かの仲裁で警察を気軽に呼んでも、警察は文句を言わない!?
それだけ、良い時代と言えば良いのか、何でも事件化したい警察の思惑なのかは分からないが、本当にパトカーのサイレン音を全く聞かない日はない。
☆
逆を言えば、個人間で解決する時代は終わり、何でも警察や弁護士を介入させないと、解決出来ない時代に突入したのかも知れない。
だけど、これは本当に良いことなのか!?
少しの悪口や肩を叩いただけでも、警察は加害者を捕まえることが出来るから、悪人はこれを悪用するようになる。
代表的な近所迷惑も、やっている人間のやりたい放題になる。
暴行などで、警察は加害者を捕まえる罪状は有るが、近所迷惑の加害者を捕まえる罪状は無い。
個人間で注意すると、近所迷惑の加害者が『侮辱罪』と、のたまう恐れが有るし、手を出したら当然、こっちがおしまいで有る!///
警察が出来るのは、近所迷惑主に注意をするのが関の山だ。
夫婦喧嘩でも手を出したら、問答無用で警察は加害者を捕まえる。
相手が幾ら悪くても、この国では手や口を出したら人生終了で有る!!
一見良いことに見えるが、これを得するのは悪人と、点数を稼げる警察だけで有る!?
本当の正義とは何なんだろうか……最近、良く考えさせられる。
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